最新記事

THAAD

韓国へTHAAD発射台が到着 中国の反発必至

2017年3月8日(水)11時58分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

6日夜、韓国に到着したC-17輸送機から搬出されたTHAAD発射台車両 写真=在韓米軍提供

<韓国国防部と在韓米軍は7日、高高度防衛ミサイル(以下、THAAD)の韓国配備を開始したと発表。既に6日夜、THAAD発射台2基などが韓国に到着したことを明らかにした。THAAD配備に反対している中国の反発が強まることが予想される>

韓国軍と在韓米軍が配備を進めようとしているTHAADの砲台は一のための一部機材が6日夜、韓国ソウル南方の京畿道烏山(ウサン)基地に到着した。まさに電撃的な展開だった。

イーデイリーなど韓国メディアによれば、韓国国防部は7日の定例記者会見で、「韓国と米国は朝鮮半島にTHAADを配備するという韓米同盟の決定を履行するため努力してきた。その結果、THAADの装備の一部が韓国に到着した」と発表した。また「THAAD配備は北朝鮮の核・ミサイルの脅威から韓国を防衛するためのもので、韓米は速やかなTHAAD運用に向けて努力している」と強調した。

6日夜にC-17輸送機で韓国に到着したのはTHAADの砲台システムを構成する発射台を搭載した車両2台と関連する機器。発射台1基には迎撃ミサイルの発射管8個が装備されている。空輸されたTHAADのシステムは、その夜のうちに在韓米軍基地に移送されたという。

敵のミサイルを探知するX-バンドレーダー、迎撃ミサイルなど残りの機材と運用のための要員は、この後順次韓国に到着する予定で、1〜2か月以内には搬入が終わり、早ければ4月にも配備予定地の韓国南東部、慶尚北道星州郡にある旧城主ゴルフ場に設置されるものと見られている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日産、EV生産にギガキャスト27年度導入 銅不要モ

ビジネス

米アップル、ベトナム部品業者への支出拡大に意欲=国

ビジネス

アムンディ、米ビクトリーの株式26%取得へ 米事業

ビジネス

米テスラの世界的人員削減、米国や中国でも実施=関係
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無能の専門家」の面々

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア…

  • 5

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 6

    キャサリン妃は最高のお手本...すでに「完璧なカーテ…

  • 7

    韓国の春に思うこと、セウォル号事故から10年

  • 8

    中国もトルコもUAEも......米経済制裁の効果で世界が…

  • 9

    中国の「過剰生産」よりも「貯蓄志向」のほうが問題.…

  • 10

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 3

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入、強烈な爆発で「木端微塵」に...ウクライナが映像公開

  • 4

    NewJeans、ILLIT、LE SSERAFIM...... K-POPガールズグ…

  • 5

    ドイツ空軍ユーロファイター、緊迫のバルト海でロシ…

  • 6

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 7

    ロシアの隣りの強権国家までがロシア離れ、「ウクラ…

  • 8

    金価格、今年2倍超に高騰か──スイスの著名ストラテジ…

  • 9

    ドネツク州でロシアが過去最大の「戦車攻撃」を実施…

  • 10

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中