最新記事

慰安婦問題

慰安婦問題合意から1年 日韓合意はパク大統領と共に消え去る?

2016年12月28日(水)20時45分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

(c) Yohap news TV / Youtube

<慰安婦問題について「最終的かつ不可逆的に解決」されることで合意したと日韓両国の外相が共同発表してちょうど1年。12月28日、釜山、大邱など韓国の各地で「慰安婦問題合意破棄」を訴える集会が行われた。パク・クネ大統領とともに慰安婦問題の日韓合意も風前の灯火になりつつある>

 12月28日、ちょうど1年前の日韓両国政府による慰安婦問題合意に反発した釜山の市民団体が、釜山の日本領事館前に慰安婦問題の象徴ともいえる少女像を突然設置したが、4時間後、市の担当者によって像は撤去された。

 京郷新聞など韓国のメディアが報じたところによると、釜山の「未来の世代が立てる平和の少女像推進委員会」という市民団体が釜山市東区で慰安婦問題解決のデモ集会を開いた後、近くにある日本領事館の前に平和の少女像を予告なしに仮設した。推進委員会は事前に準備した少女像をフォークリフトに乗せて領事館前に運び設置したという。

 この市民団体は今年1月から平和の少女像の設置を求めるデモを続けていたが、釜山市東区側の反対で設置できずにいたもので、今回日韓の慰安婦問題合意1年の日を狙って像の設置を強行したもようだ。


28日、釜山の日本領事館前に平和の少女像を設置しようとした市民団体と警察がにらみ合い (c) Yohap news TV / Youtube

 デモ参加者たちと市民団体の40人あまりは、釜山市東区側の要請で駆けつけた警察と対峙して座り込みを行い、最終的には参加者たちが公務執行妨害で一人ずつ連行された。

 この「未来の世代が立てる平和の少女像推進委員会」は大晦日の午後9時に今日撤去された平和の少女像の除幕式を予定していたため、今後もまた波乱が起きる可能性が高い。

 釜山以外にも、慶南では「日本軍慰安婦日韓合意無効慶南行動」と題したデモが市民約150人が参加して行われたほか、大邱では「大邱平和の少女像建設汎市民推進委員会」所属の会員10人余りが大邱市中区にある大邱百貨店の前で記者会見をした。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英CPI、食品データで2月から新手法 若干押し下げ

ワールド

ロシア軍がキーウ攻撃、2人死亡 オデーサも連夜被害

ワールド

イラン外相、「交渉は脅しと無縁」 米に申し入れせず

ワールド

韓国前大統領妻「国民に申し訳ない」、旧統一教会側か
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化はなぜ不可逆なのか
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 5
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    「恐ろしい...」キリバスの孤島で「体が制御不能」に…
  • 9
    「発生確率100%のパンデミック」専門家が「がん」を…
  • 10
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 3
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 8
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 9
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 10
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中