一般家庭の省エネと脱炭素化、カギを握るのは「もう隠さない」最先端の住宅分電盤
井田社長の言うHEMSとは、住宅のエネルギー使用状況を「見える化」し、設備を効率的に制御するシステムのこと。「FLEXIID smart」は、このHEMSとの連携を前提とした性能を標準で搭載し、最大43回路までの電流計測が可能だ。この性能により、パナソニックのHEMS機器「AiSEG3」などと連携することで、家庭での使用電力の見える化と効率的な省エネ管理をより実現しやすくなるという。

また、現場の技術者不足に配慮した施工性の高さも、「FLEXIID smart」の特徴だ。住宅業界は現在、第二種電気工事士の人手不足という問題に直面している。
「電気工事士の数は2015年頃から減少傾向となっており、2020年以降は現場で必要な人員の数を下回っている状況です」と、井田社長は説明する。
「高齢層の退職や入職者の減少に加え、2024年4月からは建設業においても時間外労働の上限規制が適用され、現場の職人不足やそれに伴う工期の延長などが課題となっています。そのため電気工事の現場では作業効率がますます重要になり、施工性に配慮した製品がこれまで以上に求められているのです」
その点、「FLEXIID smart」には、現場作業を効率化するための細かな工夫がなされている。やや専門的になるが、そのうちの一つが、「1階キッチン」「リビング照明」といった負荷名称(回路名称)の表示が分電盤のカバーではなく本体側に残る設計だ。
従来製品では表示のボックス(ラベル)がカバー側にあり、カバーを外しての作業時には都度カバーの表示を確認するストレスがあった。今回の設計ではそうしたストレスが取り除かれ、スムーズに作業ができるうえ確認ミスによる誤配線も防ぐことができる。







