職場の「ムダ」は2つの「ム」から生まれる...業務の生産性を上げるには何が必要?
このケースでは、整備士が仕事をする際に作業デスクの周辺に必要なモノが揃っていないことがわかります。
家でも職場でも、私たちは壁に沿って大きな家具を配置しがちです。洗濯機や冷蔵庫を部屋の中央に置く人はいませんね。レイアウトを決めるときには、まず大きなモノの置き場所を決めてから、そのあとに小さい家具などを置いていきます。
自宅ならそれでいいのですが、仕事の場合は発想が逆で、よく使うものほどすぐ手が届きやすいよう、中央に配置するべきです。すなわち、作業者の動線によってレイアウトが決められるべきなのです。
人の動きを可視化してくれるスパゲティチャートは、現状の配置の悪さに気づき、どう配置すると良くなるのか、を決めるのに非常に役に立ちます。
スパゲティチャートは特別なシステムがなくても作れます。まず作業場所のレイアウト図を用意し、実際に移動の軌跡をレイアウト図に記録していけばいいのです。スパゲティチャートを作るときには、他の社員に協力してもらうとスムーズです。
今すぐに取り組めることですので、みなさんもぜひスパゲティチャートを作成して動線のムダを洗い出してみてください。

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川原洋一 著
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川原洋一(かわはら・よういち)
1985年ANA入社。整備本部企画チーム・マネジャー、機装センター業務推進室長、装備品整備部長、部品事業室長などを経て、2018年にKAIZENイノベーション推進室長に就任。デジタルの力を活用したKAIZENにおいては、「人がやるべきことに集中できる環境づくり」を目指し、未来の整備士像について積極的に変化することを求める議論を続けた。2022年にANAを退職し、現在はANAビジネスソリューションで講師として「ヒューマンエラーを起こしても事故にならない仕組みづくり」「安全をつくる取り組み」などについて研修や講演を行っている。
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