「予測不能」なトランプの行動を予測する──今こそ、日本でも夜明けを迎える「未来学」
先々の展望は明るい未来予測と暗い未来予測とが綯い交ぜ、確度が高いもの、確度は低いがインパクトの大きい「ブラックスワン」(後述)のようなものが混交して識者の見方も分かれる。どちらかといえば、終わらない戦争や紛争、安全保障上の対立、温暖化など全地球的課題をめぐるネガティブな未来予測が多そうだ。
さて、人は果たしていつの頃から未来について考えるようになったのか。その起源は古い。太古の、人類がまだ狩猟採集民の時代に、将来の飢えに対する不安から、食糧を貯蔵する技術を発達させていった歴史がある。
時代が下るにつれ、そうした未来についての考え方はより体系化され、洗練されていく。ギリシャ哲学や各地に勃興した宗教の世界観に彩られながら、未来を考える行為が、人間社会において定着していった。
未来学の定着へ
前振りが長くなったがそうした未来について、人類が長年にわたり考えてきた悠久の歴史や営みをまとめた『未来学 人類三千年の〈夢〉の歴史』(白水社)がこのたび上梓される運びとなった。オーストラリアの大学で教鞭を執るジェニファー・M・ギドリー氏による作品の邦訳となる。記事では本書の趣旨について概説しつつ、一部を抜粋しご紹介したい。

あらためて、2025年、トランプ氏がどのような「技」を繰り出すか、ある程度予測できても、その実現可能性は未知数だ。そして、時々刻々と実現確率が変わる。国際情勢や米国の政情を踏まえて目まぐるしく、未来の可能性は変動する。
トランプ氏の行動を予測することは、未来学修得の意義について考えさせられる契機になるかもしれない。
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