スペイン首相、中国に役割拡大促す 多極的国際秩序の中
サンチェス首相と中国の習近平国家主席。2025年4月11日撮影 ANDRES MARTINEZ CASARES/REUTERS 代表撮影
[香港 13日 ロイター] - スペインのサンチェス首相は13日、訪問先の中国・北京の清華大学で講演し、気候変動や安全保障、防衛、不平等との闘いといった課題で中国がより大きな役割を担うべきとの考えを示した。また、米国が多くの分野で指導的役割から退く中、欧州も取り組みを強化しなければならないと述べた。
サンチェス氏の訪中は過去4年間で4回目。多くの西側諸国は安全保障や貿易を巡る緊張が残る中でも中国との関わりを維持しようとしており、今年に入って英国、アイルランド、カナダ、フィンランドの首相が相次いで中国を訪問した。
サンチェス氏は気候変動対策、世界的な保健の促進、責任ある人工知能(AI)の開発管理、核兵器管理の面で中国はさらに多くの取り組みができると指摘。
「例えば、現在行っているように、国際法の尊重を求め、レバノン、イラン、パレスチナ自治区ガザ、ヨルダン川西岸、ウクライナでの紛争終結を求めることだ」と述べた。
また「米国がこうした分野の多くから退くことを決めた今、欧州も取り組みを倍増させなければならない」と語った。
14日に予定されるサンチェス氏と習近平国家主席の会談では、地政学的な課題が焦点になるとみられている。
サンチェス氏はスペインの貿易赤字の74%を中国が占めているとし、「共通の繁栄を生み出す、バランスの取れたグローバル経済」を構築するためには協力が重要だと述べた。
中国国営の新華社通信は13日、サンチェス氏の訪問が2国間関係をさらに強固にすると報じ、世界的な不確実性が高まる中、中国と欧州が着実に連携していくためのより幅広い道筋を示すものだ指摘した。





