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世界の食料価格、11月は3カ月連続下落 1月以来の低水準=FAO

2025年12月08日(月)12時47分

 12月5日、国連食糧農業機関(FAO)が発表した11月の世界の食料品価格は、3カ月連続で下落した。穀物を除く全ての主要な食料品価格が下落した。写真はバルセロナの食品市場で撮影(2025年 ロイター/Nacho Doce)

Gus Trompiz

[パリ 5日 ロイター] - 国連食糧農業機関(FAO)が5日発表した11月の世界の食料品価格は、3カ月連続で下落した。穀物を除く全ての主要な食料品価格が下落した。

国際的に取引される主要食料品の価格変動を測るFAO食品価格指数は平均125.1ポイントと、10月改定値の126.6ポイントから低下し、1月以来最低となった。

前年同月比でも2.1%低下し、ロシアによるウクライナ侵攻後の2022年3月のピークから21.9%低下した。

砂糖価格指数は前月比5.9%低下。世界的に潤沢な供給期待に圧迫され、20年12月以来最低となった。

一方、乳製品価格指数は3.1%低下し、牛乳の生産と輸出供給の増加を反映して5カ月連続で低下した。

植物油価格指数は2.6%低下して5カ月ぶりの低水準となった。パーム油を含む大半の製品価格下落が大豆油価格の上昇を上回った。

肉類価格指数は0.8%低下。豚肉と鶏肉が押し下げた。一方牛肉価格は横ばいだった。米国の牛肉輸入関税撤廃により最近の上昇ペースが緩和された。

穀物価格指数は1.8%上昇した。

FAOは別の穀物需給報告書で、25年の世界穀物生産量予想を前月の29億9000万トンから過去最高の30億0300万トンに引き上げた。小麦生産量の見通しが増えたことを主な理由に挙げた。

さらに25/26年度末の世界の穀物在庫予想も、中国とインドの小麦在庫増加や輸出国の粗粒穀物在庫増加への期待を反映し、過去最高の9億2550万トンに上方修正された。

ロイター
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