EU、Xに1.4億ドル制裁金 デジタル法違反
欧州連合(EU)欧州委員会は5日、米交流サイト(SNS)のXが巨大テック企業を対象とした規制「デジタルサービス法(DSA)」に違反したとして1億2000万ユーロ(1億4000万ドル)の制裁金を科したと発表した。9月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Foo Yun Chee
[ブリュッセル 5日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は5日、米交流サイト(SNS)のXが巨大テック企業を対象とした規制「デジタルサービス法(DSA)」に違反したとして1億2000万ユーロ(1億4000万ドル)の制裁金を科したと発表した。
字節跳動(バイトダンス)傘下の短編動画投稿アプリのTikTok(ティックトック)は譲歩したため制裁金を免れた。
Xについて、欧州委は認証済みアカウントの青いチェックマークの欺瞞的なデザイン、広告リポジトリの透明性の欠如、研究者に公開データへのアクセスを提供しなかったことなどをDSA違反とした。
欧州委のビルクネン執行副委員長(技術主権・安全保障・民主主義担当)は、Xに対する制裁金は、違反の性質、影響を受ける域内ユーザーにとっての重大性およびその期間に基づき算出され、相応の額だと説明。トランプ米大統領がDSAを米国企業を狙い撃ちしたもので検閲と批判していることを踏まえ、「DSAは検閲とは無関係であると強調することが非常に重要だと思う」と述べた。XとTikTokについては2年かけて調査してきたが、今後はそれより短い期間で判定を下すとの見通しを示した。
TikTokは、DSAの透明性義務違反と指摘され、是正措置を取ると約束した。
欧州委は、Xの違法コンテンツ拡散および情報操作対策に関する調査と、TikTokのデザイン、アルゴリズム・システム、児童保護義務に関する別の調査は継続していると述べた。





