米財務長官、FRBの金利管理システムを批判 「簡素化必要」
スコット・ベセント米財務長官。11月5日、ホワイトハウスで撮影。REUTERS/Kevin Lamarque
Michael S. Derby
[25日 ロイター] - ベセント米財務長官は25日、連邦準備理事会(FRB)の金利管理システムは苦戦しており、簡素化する必要があるという見解を示した。
CNBCのインタビューで、「金融政策は非常に複雑になっている」と指摘。「FRBはわれわれを新たな体制、いわゆる潤沢な準備金体制に導いてきた。しかし、準備金が実際に潤沢なのかという点で、この体制に少しほころびが生じているように見える」と語った。
ベセント氏は、ほころびが何を意味するのか明らかにしなかった。
FRBは6兆5600億ドルのバランスシートと金融システムの流動性水準の管理に関連して、短期金融市場の厳しい状況に直面している。
FRBは前回10月下旬の政策会合で、短期金融市場の流動性逼迫や準備金水準の低下を示す兆候を受け、12月初めにバランスシートの縮小を終了すると発表した。金融市場の流動性が引き締まり、インフレ・雇用目標を達成するためのFRBの主要な手段であるフェデラルファンド(FF)金利のコントロールが複雑になったためだ。
ベセント氏はFRBを一貫して批判しており、バランスシートの規模の大きさについて特に懸念を表明している。





