アジアのハイテク株急伸、エヌビディア決算でＡＩバブル懸念後退

エヌビディアのロゴ（2025年8月25日撮影）。REUTERS/Dado Ruvic

Rae Wee

［シンガポール　２０日　ロイター］ - 米半導体大手エヌビディアの好決算で人工知能（ＡＩ）バブルを巡る投資家の懸念が後退したことを受け、アジアのハイテク株が２０日の取引で急伸している。

エヌビディアが１９日公表した第４・四半期（２０２５年１１月─２６年１月）の売上高見通しは市場予想を上回った。また、第３・四半期決算は売上高の伸びが７四半期ぶりに加速。同社株は引け後の取引で５％上昇した。

これがアジア市場の支援材料となり、エヌビディアの主要なサプライヤーで半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）は３．６％上昇。

同じくエヌビディアのサプライヤーである韓国のＳＫハイニックス も４％超上昇した。サムスン電子は４．５％高。

台湾の加権指数と韓国の総合株価指数はともに２％超上昇。東京市場では日経平均が３％超上昇し、節目の５万円を回復した。

エヌビディアの決算発表を前に、株式市場ではここ数日、割高感や巨額のＡＩ投資を巡る懸念から売りが広がっていた。