ニュース速報
ワールド

米政府、来年の中国主催APEC首脳会議で台湾の平等な参加主張

2025年11月06日(木)12時23分

2022年8月6日撮影。中国と台湾の旗。ロイター/Dado Rubic

[ワシントン 5日 ロイター] - 米国務省は5日、中国が来年11月に議長国として開催するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議について、台湾には全面的かつ平等な参加資格を与えるべきだとの見解を示した。

中国政府は、中国・深センで来年開くAPEC首脳会議に台湾が参加する条件として「一つの中国」原則を受け入れることを挙げ、台湾側が反発している。

米国務省の報道官は、APECのメンバーは全てのイベントに全員が対等な立場で参加する方針を堅持していると指摘。「米国は、中国が来年開催国となる上で承認したAPECの指針やルール、確立された慣行に沿って、台湾を含めた全てのAPECメンバーの完全で平等な参加を主張する」と訴えた。

APECは、台湾の加盟を認めている数少ない国際的な枠組みの一つ。台湾は「中華台北」という名義で参加し、政治的な摩擦を避けるために台湾の総統は首脳会議に出席していない。

中国で開催されたAPEC首脳会議に台湾が参加したのは2014年が最後だった。当時の台湾の馬英九総統と中国の関係は現在よりもずっと良好だった。

21年の中国でのAPEC首脳会議は、代表者の人選を巡って中国と対立した台湾がボイコットしていた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは153円後半、9カ月ぶり高値圏で売

ワールド

英で年金引き出し増加、今月の予算案発表で非課税枠縮

ワールド

COP30控え首脳級会合、米不在で「真の多国間協議

ワールド

アングル:メキシコ大統領、酔った男に抱きつかれる被
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイロットが撮影した「幻想的な光景」がSNSで話題に
  • 4
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 5
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 6
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇…
  • 7
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 8
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中