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トルコCPI、10月前年比+32.87%に鈍化 予想下回る

2025年11月04日(火)12時21分

トルコ統計局が3日発表し10月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比32.87%上昇、前月比2.55%上昇で、ともに予想を下回った。資料写真、2021年12月撮影(2025年 ロイター/Sertac Kayar)

[アンカラ 3日 ロイター] - トルコ統計局が3日発表し10月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比32.87%上昇、前月比2.55%上昇で、ともに予想を下回った。利下げサイクルを減速させるものの停止はしないとの中央銀行の決定を裏付ける可能性があるとみられている。

ロイター調査では、前年比33.24%上昇、前月比2.83%上昇と予想されていた。

食品価格は前年比34.9%上昇、前月比3.4%上昇した。

住宅価格が前年比50%超、衣料品は前月比12%超上昇し、上昇圧力を一因になった。

9月のCPI上昇率が2カ月連続で予想を上回ったことから、中銀は先月、政策金利を100ベーシスポイント(bp)引き下げて39.5%とし、緩和政策を減速。一部のアナリストは、特に10月のインフレ率が予想を上回れば中銀が金融緩和を停止すると予想していた。

31日に公表された議事要旨によると中銀は、特に食品価格に起因するディスインフレのリスクが顕著になる一方、食品価格の上昇ペースが鈍化したにもかかわらず、10月にはインフレ期待が高まったと警告した。

シムシェキ財務相は31日、年末時点のインフレ率が25─29%の予想レンジに達するのは難しいだろうと述べたものの、2026年もディスインフレは力強く続くとの見通しを示した。

10月の生産者物価指数(PPI)は前月比1.63%、前年比では27%それぞれ上昇した。

ロイター
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