欧州委、ウクライナのEU加盟努力評価 改革加速求める=草案文書
        	欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、ウクライナはEU加盟に向け「顕著なコミットメント」を示していると評価すると同時に、ウクライナはEUに加盟するに当たり汚職対策を進め、法の支配を巡る改革を加速させる必要があると指摘した。写真はベルギー・ブリュッセルで2月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 3日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、ウクライナはEU加盟に向け「顕著なコミットメント」を示していると評価すると同時に、ウクライナはEUに加盟するに当たり汚職対策を進め、法の支配を巡る改革を加速させる必要があると指摘した。
ウクライナは2022年2月のロシアによる全面侵攻開始直後にEUに加盟を申請。ロイターが3日に入手したEU拡大を巡る草案文書によると、欧州委は「ロシアによる侵略で極めて厳しい状況に置かれているにもかかわらず、ウクライナはこの1年間、EU加盟に向け顕著なコミットメントを示し続けた」と指摘。同時に、司法の独立のほか、組織犯罪対策や市民社会の尊重などの面で一段の進展が必要になるとの見解も示した。
EU加盟には、加盟国の全会一致の支持が必要。多くのEU加盟国はウクライナの加盟を支持しているが、外交筋は加盟実現には大きな障害があると指摘。近い将来に加盟が実現する見通しは立っていない。
ウクライナは、加盟交渉を28年末までに完了させる方針を表明。欧州委は「この目標を支援する用意がある」としながらも、EU加盟には改革の加速が不可欠になると指摘。特に法の支配の強化が必要になるとの見解を示した。
ロイターが入手した草案文書は、4日に採択される見通しのEU拡大報告書の一部。





