ニュース速報
ワールド

米、トランプ氏批判の南ア駐米大使を国外追放に

2025年03月17日(月)13時34分

 ルビオ米国務長官は(写真)、トランプ米大統領を批判した南アフリカのエブラヒム・ラスール駐米大使を国外に追放すると訴えた。カナダ・ケベック州ラマルベでのG7外相会議で14日代表撮影(2025年 ロイター)

[ワシントン/ヨハネスブルク 15日 ロイター] - ルビオ米国務長官は、トランプ米大統領を批判した南アフリカのエブラヒム・ラスール駐米大使を国外に追放すると訴えた。ルビオ氏はXで「南アフリカの駐米大使はもはや偉大なわが国では歓迎されない」とし、ラスール氏のことを「米国とトランプ氏を嫌っている人種差別をする政治家だ」と非難した。

トランプ氏は南アフリカの土地収用法を批判し、米国の同盟国イスラエルがパレスチナ自治区ガザで大量虐殺(ジェノサイド)を行っているとして南アが国際司法裁判所(ICJ)に裁判を起こしたことに反発し、南アへの財政援助を削減。両国関係は冷え込んでいる。

南アの大統領府と国際関係・協力省は米国の動きについて遺憾だとしながらも、両国の互恵的な関係の構築に引き続き取り組んでおり、外交ルートを通じて問題に対処するとの声明を出した。

ルビオ氏は、トランプ氏が白人至上主義の動きを指揮しているというラスール氏の発言を引用した右翼ウェブサイト「ブライトバート」の記事を再投稿した。国務省の報道官は15日、国外追放によりラスール氏が21日までに米国を出国する必要があると説明した。

ロイターはラスール氏と連絡を取ることができず、所在も確認できなかった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

韓国クーパン、顧客情報大量流出で11.8億ドルの補

ワールド

尹前大統領の妻、金品見返りに国政介入 韓国特別検が

ビジネス

日経平均は反落、需給面での売りが重し 次第にもみ合

ビジネス

午後3時のドルは156円前半、年末年始の円先安観も
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    アメリカで肥満は減ったのに、なぜ糖尿病は増えてい…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中