カナダ当局、着陸失敗の旅客機からブラックボックス回収

カナダ当局は18日、最大都市トロントのピアソン国際空港で17日に着陸に失敗した旅客機からブラックボックスを回収したと発表した。写真は2月18日、オンタリオ州ミシサガのトロント・ピアソン国際空港で撮影(2025年 ロイター/Cole Burston)
Allison Lampert David Shepardson Eric Cox
[18日 ロイター] - カナダ当局は18日、最大都市トロントのピアソン国際空港で17日に着陸に失敗した旅客機からブラックボックスを回収したと発表した。事故原因の解明に向け、分析を進める。
事故を起こしたのは米ミネソタ州ミネアポリス発のデルタ航空機で、着陸時に上下逆さまになり、乗客乗員80人のうち21人が負傷した。
カナダ運輸安全委員会のケン・ウェブスター上級調査官は、空港の滑走路に最初に衝突した後、機体の一部が分離し、火災が発生したと説明した。事故原因について言及するのは時期尚早だとした。
航空事故は通常、複数の要因によって引き起こされる。
ソーシャルメディア上で広く共有されている同機の降下ビデオでは、着陸は水平に見え、着陸直前に行われる機首を上げる「フレア」操作がなかったようだと、専門家は指摘する。
デルタ航空は18日、事故後に病院に搬送された21人のうち19人が退院したと発表した。
ピアソン国際空港を運営するグレータートロント空港局によると、残りの2人の乗客も命に別条はないという。