ニュース速報
ワールド

ヒズボラ、イスラエル第3の都市に初のミサイル攻撃 10人負傷

2024年10月07日(月)23時34分

 10月7日、イスラエル警察は、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラのロケット弾がイスラエル第3の都市ハイファを直撃したと発表した。ハイファで6日撮影(2024年 ロイター/Shir Torem)

Steven Scheer Maya Gebeily

[エルサレム/ベイルート 7日 ロイター] - レバノンの親イラン武装組織ヒズボラは7日未明、イスラエル第3の都市である北部ハイファをロケット弾で攻撃した。ヒズボラが同市を直接攻撃するのは初めて。

ヒズボラはハイファの南にある軍事基地に対しミサイル「ファディ1」を複数発射したほか、65キロ離れたティベリアも攻撃したと発表した。

イスラエル警察は、ハイファがロケット弾による攻撃を受けたと確認した。地元メディアはハイファで10人が負傷したと報じた。

イスラエル軍は、レバノンからハイファに向けてロケット弾5発が発射されたとした上で、「迎撃し、落下した飛翔体をその地域で確認した。現在検証中」とした。

ティベリアにはロケット弾15発が飛来し、一部を迎撃したとしている。イスラエルメディアは、さらに5発のロケット弾がティベリアに着弾したと伝えた。

警察によると、複数の建物が破損。軽傷者も複数報告されており、近くの病院に搬送された人もいるという。

7日未明、中部リションレジオンとパルマチンの中心部ではサイレンが鳴り響いた。イスラエル軍は、東方から飛来した2機の無人機(ドローン)を迎撃したと明らかにした。

一方、パレスチナ自治区のイスラム組織ハマスはテルアビブをミサイル攻撃したと発表した。

イスラエルはレバノン南部のヒズボラ拠点への攻撃を一段と強化している。ベイルート南郊の人口密集地は夜通し再び空爆を受けた。

レバノンの首都ベイルートにあるヒズボラ情報本部の情報収集施設や指揮センターなどのインフラ施設も攻撃。ベイルート周辺にあるヒズボラの武器貯蔵施設にも過去数時間に空爆を行ったとし、空爆後に武器の存在を示す2次爆発が確認されたと指摘した。

ヒズボラが意図的にベイルート中心部の住宅地下に指揮センターや兵器を設置し、民間人を危険にさらしていると非難した。ヒズボラはそうした場所での武器の保管を否定している。

レバノン保健省は、イスラエル軍が国境付近の町ビント・ジュベイルの市庁舎を空爆し、消防士10人が死亡したと発表。6日の南部・東部への空爆では22人が死亡したという。

イスラエル軍にも犠牲が出ている。この日は国境付近での戦闘でイスラエル兵2人が死亡し、レバノン国内で死亡した兵士はこれまでに11人になったと発表した。

イスラエルでは7日、ハマスによる攻撃から1周年を迎え、各地で式典が行われたほか、抗議行動も見られた。

ネタニヤフ首相は、1周年にあたってエルサレムで開かれた臨時閣議で「イランの悪の枢軸に対する反撃は、われわれの将来と安全を確保するために必要だ。昨年10月7日に起きたことが二度と起こらないよう、地域の安全保障の現実を変えようとしている」と表明した。

ハマスの戦闘員は1年前、ガザ地区との境界付近にある町や村を襲撃した。イスラエル当局によると、約1200人が死亡し、約250人が人質に取られた。1日の犠牲者の数としてはナチスドイツのホロコースト以来の規模となったことから、国民の安全意識は打ち砕かれ、指導者に対する信頼はかつてないほど低下した。

これに対しイスラエルはガザ地区を激しく攻撃し、人口密集地区はほぼ壊滅した。パレスチナ保健当局によると、これまでに約4万2000人が死亡した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ゲイツ財団、エプスタイン氏への金銭支払い否定 職員

ワールド

米下院、カナダ関税撤廃決議案を可決 トランプ氏に異

ワールド

カナダ学校銃撃、容疑者は元生徒の18歳女 警察が身

ワールド

中国、英アストラゼネカ元幹部を起訴 24年に当局が
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    一体なぜ? 中国でハリー・ポッターの「あの悪役」が…
  • 6
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 7
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 8
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 9
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 10
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中