ニュース速報
ワールド

中国訪問中のスペイン首相、貿易紛争回避目指す

2024年09月10日(火)00時39分

中国を訪問中のスペインのサンチェス首相(左)は9日、中国の習近平国家主席(右)と会談し、欧州連合(EU)は中国との貿易紛争を回避できることを望んでいると述べた。同日撮影(2024年 ロイター/China Daily via REUTERS)

Joe Cash

[北京 9日 ロイター] - 中国を訪問中のスペインのサンチェス首相は9日、中国の習近平国家主席と会談し、欧州連合(EU)は中国との貿易紛争を回避できることを望んでいると述べた。EUは中国製の電気自動車(EV)に対して追加関税を検討している。

政府関係筋によると、サンチェス氏は習氏との会談に先立ち、EUによるEV追加関税を課すなどの措置に関し、スペインとしては世界貿易機関(WTO)で交渉による合意に向けて努力すると述べた。

サンチェス氏は「貿易戦争は誰も利さない」とした上で、中国企業と協力しながら公平な競争の場をつくりたいと述べた。中国の李強首相に対しては「公正な貿易秩序を守るために、共に橋を築きたい」とも述べた。

中国は6月、EUから輸入する豚肉に対する反ダンピング(不当廉売)調査を発表。数日後にはEVを巡るEUとの摩擦が貿易紛争を引き起こす可能性があると警告した。さらに8月、中国はEUからの乳製品に対する反補助金調査を開始したと発表した。

中国の税関データによると、2023年にスペインが輸出した豚肉は15億ドル相当と調査対象国では最大。次いでオランダが6億2000万ドル、デンマークが6億800万ドル。スペインが中国に販売する対象の乳製品の額は23年に5000万ドル弱だった。

サンチェス氏は、中国国営メディアが示唆した中国がEUからの輸入大型ガソリン車の関税を引き上げる措置について、そうした反撃をしないとの保証を望んでいる。スペイン最大級の雇用主である、フォルクスワーゲン傘下の自動車メーカーSEATが打撃を受ける可能性があるためだ。

中国は、中国製EVに最大36.3%の追加関税を課すという欧州委員会の提案を10月の投票で否決するようEU加盟国に働きかけている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:トランプ政権、気候変動の「人為的要因」削除 

ビジネス

アングル:機内WiFiは必需品か、マスク氏とライア

ワールド

〔情報BOX〕-次期FRB議長指名のウォーシュ氏、

ビジネス

次期FRB議長にウォーシュ氏指名、トランプ氏「利下
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 2
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵士供給に悩むロシアが行う「外道行為」の実態
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放…
  • 5
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 6
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 7
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 8
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 9
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中