ニュース速報
ワールド

ロシアで「ユーチューブ」の通信速度大幅ダウン、言論の自由に影

2024年08月09日(金)02時21分

ロシアのインターネット監視サービスは8日、米アルファベット傘下のグーグルが運営する動画共有サイト「ユーチューブ」の通信速度が大幅に低下したと発表した。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ロンドン 8日 ロイター] - ロシアのインターネット監視サービスは8日、米アルファベット傘下のグーグルが運営する動画共有サイト「ユーチューブ」の通信速度が大幅に低下したと発表した。

ロシアの複数の議員らは、2022年のウクライナ侵攻以来、グーグルがロシア国内の設備をアップグレードしなかったことが、7月中旬から始まった速度低下の原因だと主張。一方、グーグルと技術専門家らは、これが事実ではないと反論している。

ロシア政府がロシア語の独立系メディアに対する弾圧を強める中、ユーチューブはオンライン上の表現の自由の場とされてきた。メディアスコープによると、ロシアでは5000万人以上が毎日ユーチューブにアクセスする。そのためユーチューブをブロックすることは、オンライン上の言論の自由に悪影響を及ぼすだけでなく、ロシアの全体的なインターネット接続や何千人ものコンテンツ制作者の生活を脅かす可能性があると専門家らは指摘する。

9万3000人のユーチューブ登録者を抱える政治学者のボリス・パストゥホフ氏は、特定の地域ではユーチューブへの接続が全体的に途絶えたり、数日間にわたって90%もスローダウンしたりしたと説明。「これはサーバーの老朽化だけでは説明できない」と述べた。

さらに、ロシアが定期的にブロッキング手法に調整を加えていることを示唆しているとし、「サーバー障害があったとしても、サービス停止のごく一部にしか影響しないはずだ」と指摘した。  

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

AIで児童の性的画像生成「犯罪に」、ユニセフが各国

ワールド

NY市、WHO傘下のネットワークに加盟 トランプ氏

ビジネス

EXCLUSIVE-日本製鉄、転換社債5000億円

ワールド

韓国、重要鉱物の供給網確保で中国との緊密な協力を模
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流していた? 首相の辞任にも関与していた可能性も
  • 4
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 5
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 6
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 9
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 10
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中