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マレーシア中銀、政策金利を予想通り据え置き 成長へのリスク指摘

2015年11月05日(木)20時43分

[クアラルンプール 5日 ロイター] - マレーシア中央銀行は、政策金利を予想通り3.25%に据え置いた。外部環境の悪化に加えて、民間消費の鈍化を理由に挙げた。中銀は声明で「マレーシア経済は依然として、外部環境低迷の影響を受けている」とし、「成長への下振れリスクは引き続き高い」と認識しており、内需が成長を主導するとの見方を示した。

続けて「経済環境が不透明ななか、家計が生活コスト上昇への調整を続けているため、民間消費は緩やかな水準となる見通し」と指摘した。

9月の物価上昇率は前年比2.6%となったが、中銀はインフレ見通しについて2016年第1・四半期にピークになると予想。

金融政策については引き続き「緩和的であり、経済活動を支援する」との見方を改めて示した。

エネルギーやコモディティの輸出価格が下落し、ナジブ政権の政府系ファンド(SWF)がらみのスキャンダルで投資家の信頼が不安定になる中、15人のエコノミストを対象としたロイターの調査では金利据え置きが予想されていた。

リンギは対ドルで今年18%超下落し、アジア通貨の中でパフォーマンスが最も低くなっている。

ロイター
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