ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は反発、米株高受け自律反発期待の買い優勢

2024年06月18日(火)12時13分

 6月18日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比401円67銭高の3万8504円11銭と反発した。写真は都内で2020年10月撮影(2024 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 18日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比401円67銭高の3万8504円11銭と反発した。米国市場でのハイテク株高を受けて自律反発を期待した買いが優勢だった。半導体関連株や電子部品株がしっかりで、指数の押し上げに寄与した。 

日経平均は331円高で寄り付いた。前日の700円超安からの自律反発を期待した買いが先行した。米国市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合やフィラデルフィア半導体指数(SOX)が上昇し、国内の半導体関連株は総じてしっかり。iPhoneへのAI搭載に伴う買い替えへの思惑が継続し米アップル関連株は堅調だった。 

その後は、高値圏でのもみ合いとなった。株価の戻りは前日の下落幅の半分程度にとどまり、市場では反発力の弱さも意識された。このところ、低調な商いが続いており「商いが少ないうちはアク抜けしにくい。不安定な地合いはしばらく続くのではないか」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長)との見方が聞かれた。

前引けにかけては、一時416円58銭高の3万8519円02銭に上値を伸ばした。植田和男総裁が国債買い入れ減額について「相応の規模」とした先週の会見での発言に関して、きょうの国会での半期報告で「今後の検討の結果決まってくる」などと述べたことが伝わり「重ねて説明があったことで、過度な警戒感が緩和したようだ」(国内証券のアナリスト)との見方が聞かれた。市場では、減額規模をめぐる警戒感が前日の株安の一因との見方があった。

TOPIXは0.74%高の2719.92ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆6667億7200万円だった。東証33業種では、値上がりはその他製品やサービス、繊維など29業種、値下がりは医薬品や電気・ガス、卸売など4業種だった 

東京エレクトロン、TDKが堅調だった。一部証券の目標株価引き上げがあった三菱重工業もしっかり。一方、武田薬品工業や第一三共は軟調だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1356銘柄(82%)、値下がりは268銘柄(16%)、変わらずは22銘柄(1%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

OPEC月報、石油需要予想据え置き 年後半の世界経

ビジネス

米GM、ガソリンエンジン搭載ピックアップとSUV増

ワールド

トランプ氏「ベセント氏は次期FRB議長の選択肢」、

ビジネス

FRB、インフレ抑制へ当面の金利据え置き必要=ダラ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パスタの食べ方」に批判殺到、SNSで動画が大炎上
  • 2
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 5
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機…
  • 6
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 7
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 8
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 9
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 10
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 9
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中