ニュース速報
ビジネス

英バークレイズ、第1四半期は12%減益 トレーディングが低調

2024年04月25日(木)18時01分

4月25日、 英大手銀行バークレイズが発表した第1・四半期決算は、税引き前利益が前年同期比12%の減の23億ポンド(28億4000万ドル)となった。ロンドンの同銀支店前で2017年9月撮影(2024年 ロイター/Toby Melville)

Lawrence White Sinead Cruise

[ロンドン 25日 ロイター] - 英大手銀行バークレイズが25日発表した第1・四半期決算は、税引き前利益が前年同期比12%の減の23億ポンド(28億4000万ドル)となった。

トレーディング収入の減少や住宅ローン需要の低迷が響いた。アナリスト予想の22億ポンドをわずかに上回った。

投資家の間では業績回復に向けた取り組みは順調に進んでいるとの見方が強まった。

サード・ブリッジのアナリスト、マックス・ジョージウ氏は「2024年の業績目標の達成に向けて強固な基盤を築いた。今後は勢いを維持する必要がある」と述べた。今年さらに人員削減を行わない限りコスト削減計画の実現は「困難」との見方を示した。

今回は事業部門を3部門から5部門に再編した新体制下で初の決算報告となった。

投資銀行部門は利益が7%減と予想をわずかに下回った。有形株主資本利益率(RoTE)は12%と前年から2.4%ポイント低下した。長期目標とは一致した。

債券・為替・商品(FICC)部門は21%の減益。高水準だった前年の反動に加えて顧客の取引が低調だった。

投資銀行部門の助言手数料は30%減少した。M&A助言手数料の獲得に苦戦した。

エクイティ部門の収入は25%増加した。現物株とデリバティブがいずれも好調だった。

RoTEは全部門で悪化した。英コーポレートバンク部門が最も低調で前年の21.7%から15.2%へ低下した。

住宅ローン市場での競争が激化する中、消費者向け融資と住宅ローンを専門とする英銀行部門は利益が7%減少した。ただ利回りの高い金融商品に資金を移す動きが鈍化したため、同部門の純金利マージンは2ベーシスポイント(bp)上昇して3.09%となった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏インフレは当面2%程度、金利は景気次第=ポ

ビジネス

ECB、動向次第で利下げや利上げに踏み切る=オース

ビジネス

ユーロ圏の成長・インフレリスク、依然大きいが均衡=

ビジネス

アングル:日銀、追加利上げへ慎重に時機探る 為替次
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 7
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 8
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中