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インタビュー:ECB、刺激策続けるべき=独連銀エコノミスト
8月7日、ドイツ連銀のエコノミストは、ECBは原油安による影響を見越し、刺激策を継続すべきとの見解を示した。写真はドラギ総裁。フランクフルトで6月撮影(2015年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[フランクフルト 7日 ロイター] - ドイツ連銀の首席エコノミスト、イェンス・ウルブリッヒ氏は、ユーロ圏の総合インフレ指数が予測を下回ったとしても、欧州中央銀行(ECB)は原油安による影響を見越し、着手している刺激策を継続すべきとの見解を示した。
原油相場の下落によって、ユーロ圏のインフレ率が抑制される中、ECBが実施する月額600億ユーロ規模の量的緩和(QE)プログラムの効果を疑問視する声も上がっている。
同氏はロイターとのインタビューで、「インフレ率はわれわれの6月時点の予測を幾分下回る動きとなっている」と指摘。同時に「これは原油価格が再び下落していることが主因であり、コアインフレ指数は依然上向いている」とし、ECBはコア指数の改善継続に注目すべきと述べた。
最近のエネルギー価格の下落は主に供給増に起因しており、ユーロ圏成長にとってはプラス材料との見方も示した。
そのうえで、「金融政策の観点から見れば、経済への二次的影響が確認されない限り、(原油安に伴う影響)を見越すアプローチが好ましいと考える」と述べた。





