ニュース速報

ビジネス

中国経済、改革で逆風直面の恐れ=人民銀報告

2015年08月08日(土)01時19分

 8月7日、中国人民銀行(中央銀行)は第2・四半期の金融政策報告を公表し、国内全般の債務水準増加で金融面のリスクが高まっているとの見解を示した。写真は北京の中国人民銀行本部。2014年4月撮影(2015年 ロイター/Petar Kujundzic)

[北京 7日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は7日、第2・四半期の金融政策報告を公表し、様々な改革に伴い、国内経済が今後数カ月間、逆風に見舞われる恐れがあるとの認識を示した。新たな成長エンジンの不在や弱い新規投資意欲で金融政策の効果がそがれているとし、警戒感をあらわにした。

中期的に強力な刺激策でなく、新たな成長エンジンで景気を下支えする必要があるとの見解を表明した。さらに、国内の金融技術刷新に伴い、資産価格の変動が大きくなったり、債務水準が増大したりして、リスクが高まりつつあるとも指摘した。

報告書は「経済が依然として、安定成長を狙った政策や、政府主導の投資に依存している」と分析。その上で、穏健な政策を維持する姿勢を改めて表明、引き締め過ぎたり、緩め過ぎたりしないよう取り組む考えも示した。

人民元を妥当な水準に維持し、為替相場の柔軟性を高めていくとした。金利見通しや準備要件については直接言及しなかった。

また、最近の株急落にも触れなかったものの、金融市場や市場期待を安定化すると明言した。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は小反発、材料難で方向感出ず SBGの下げ

ビジネス

国債先物は続落、長期金利18年半ぶり1.965% 

ワールド

日本、ベトナム原発プロジェクトから撤退 期限短いた

ビジネス

午後3時のドルは155円前半を中心にもみ合い、米F
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカ…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パート…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 6
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 9
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中