「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給与は「最低賃金の3分の1」以下、未払いも
EXPLOITED ABROAD

伊勢は合計10カ所の農場に勤務 COURTESY OF MISAKO ISE
<一部の農場主はワーホリ労働者を「ぼろ雑巾」のように扱っているが、車もお金もない若者は農場から出られない──悪徳ファームで働いた日本人女性が語る衝撃の実態とは?>
円安の日本から、若者がオーストラリアに「出稼ぎ」に行く時代に。しかし一部には「労働搾取」と「悪徳農場」がはびこり、被害にあっても泣き寝入りするしかないという現実が。日本の若者を搾取する「豪ワーホリの闇」を3回に分けてリポートする。本記事は第2回。
※第1回はこちら:「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
オーストラリアに住む日本人向けのフェイスブック・コミュニティーでは、「悪徳ファーム(農場)」に関する情報がたびたび投稿されている。
「悪徳」だと何度か名前が挙がっているのが、クイーンズランド州カブルチャーのイチゴ農場と、ニューサウスウェールズ州コフスハーバー市のブルーベリー農場だ。フェイスブック上で宣伝されている多くの農場では、法律で義務付けられている最低時給の保証がない「歩合制」を採用している。
英語力ゼロで渡豪し、都市部で仕事がなかなか見つからなかったという伊勢美沙子(32)は当初、コフスハーバーのブルーベリー農場で中国人や韓国人などと働いた。
1日約8時間収穫作業を行い、歩合給は1キログラム当たり2~2.5豪ドルほど。自分の作業は「平均的なスピードだった」と伊勢は言うが、日給は50豪ドル以下が続いたという。最も稼いだ日の日給(64豪ドル)でも、現在の時給に換算すると約8豪ドルと最低時給の3分の1ほどだ。
勤務先が用意した住居は、日本人3人、韓国人と中国人1人ずつの計5人のシェアハウス。毎週家賃などで130豪ドルを支払うがWi-Fiはなく、シャワーは十分に温水が出ないばかりか、節水のため使用制限も課されるという悪条件だった。
部屋は、シングルベッド1つとダブルベッドが押し込まれた3人部屋で、「スーツケース1個をギリギリ広げられる」スペースしかなかった。
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