最新記事
ミサイル実験

北朝鮮がICBM発射か、最長飛行で最高高度 北海道西方沖に落下

2024年10月31日(木)10時29分
北朝鮮国旗(北京)

海上保安庁は10月31日、防衛省の情報として、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表した。写真は北朝鮮の国旗。北京で2010年5月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)

日本の防衛省は31日、北朝鮮が同日朝に発射した弾道ミサイルについて、午前8時37分ごろに北海道奥尻島西方の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したと発表した。中谷元・防衛相によると、飛行時間はこれまでのミサイルの中で最長で、高度も最高。韓国聯合ニュースは、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の可能性があると伝えている。

防衛省によると、北朝鮮は午前7時11分ごろに内陸部から北東へ少なくとも1発の弾道ミサイルを発射。韓国合同参謀本部は、平壌付近から意図的に高い角度で発射したと発表した。

中谷防衛相は防衛省で記者団に対し、「飛行時間が1時間26分。今までの飛行時間を超えている」とした上で、「従来のミサイルとは別のミサイルではないかと思う」と語った。

その後の分析によると、飛翔距離は1000キロ、最高高度は「これまでで最高」(中谷防衛相)の7000キロ超。中谷防衛相は「(ミサイルは)ICBM級と考えらえる」と述べ、新型かどうかは分析中とした。

北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは9月18日以来。

韓国の金龍顕国防相は30日、米オースティン国防長官との会談後、米大統領選が行われる11月5日前後に北朝鮮がICBMの発射実験もしくは新たな核実験を実施する可能性があるという見方を示した。

(内田慎一、田中志保、宮崎亜巳)



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 世界最高の投手
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月18日号(11月11日発売)は「世界最高の投手」特集。[保存版]日本最高の投手がMLB最高の投手に―― 全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の2025年

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ブラジル、金利引き下げに余地 基礎的財政収支は均衡

ワールド

アングル:米政府機関閉鎖終了が視野に、投資家は安堵

ワールド

ベルギー、ドローン侵入対策で外国軍の協力要請

ビジネス

円安、輸入物価押し上げる面あるが関連指数は下落継続
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中