最新記事
野良猫

野良猫駆除に本気のオーストラリア...導入するAI搭載の毒噴霧器「フェリクサー」とは?

Declaring War on Feral Cats

2023年8月3日(木)13時00分
ジェス・トムソン
野良猫

野良猫により既に28の種が絶滅し、さらに100種以上に重大な脅威が及んでいる JOHN CARNEMOLLA/ISTOCK

<州政府が有毒ジェルを噴霧して、カンガルーやワラビーなど固有種の脅威になっている野良猫の駆除に乗り出したが>

オーストラリアで5年がかりの野良猫駆除計画がスタートする。野良猫が固有種の動物の生存と種の存続を脅かしていることが理由だ。オーストラリアではこれまでもさまざまな方法で野良猫の駆除を目指してきたが、今回はそのために有毒なジェルを用いることになった。

【動画】毒噴霧器「フェリクサー」の解説動画

6月にこの計画を発表したのは、西オーストラリア州政府だ。「野良猫たちは、固有種に壊滅的な打撃を与えている」と、同州政府のリース・ウィットビー環境相は記者会見で語った。「このまま放置しておくわけにはいかない。固有種が途轍もなく凶暴な捕食者と戦うチャンスをつくりたい」

ネコは、17世紀にヨーロッパ人の入植者によって持ち込まれて、その後、大幅に増加した。野良猫に命を奪われる固有種の動物は、膨大な数に上る。地元オンラインメディアのWAトゥデーによると、1日に全土で300万頭の哺乳類、100万羽の鳥類、170万匹の爬虫類が殺されているという。

野良猫はオーストラリアで28の動物の種の絶滅に関係しているとされていて、さらに100以上の種の存続に重大な脅威を及ぼしているという。脅威にさらされている種の中には、フサオネズミカンガルー、フクロアリクイ、イワワラビーの仲間、そしていくつかの鳥類と爬虫類が含まれている。

日本企業
変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本のスタートアップ支援に乗り出した理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

独サービスPMI、1月改定52.4 4カ月ぶり低水

ビジネス

仏サービスPMI、1月改定48.4 昨年10月以来

ビジネス

アルファベット、インドでオフィスタワー賃借 現地陣

ビジネス

台湾メディアテック、価格調整検討へ AI需要でコス
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 7
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 8
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 9
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 10
    ICE射殺事件で見えたトランプ政権の「ほころび」――ア…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 10
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中