最新記事

事件

作家サルマン・ラシュディ襲われる 首など刺され手術

2022年8月13日(土)09時09分
作家のサルマン・ラシュディ氏

イスラム教預言者ムハンマドを題材にした小説「悪魔の詩」で知られる作家のサルマン・ラシュディ氏が12日、米ニューヨーク州で開かれたイベントに参加中、何者かに襲われた。警察と目撃者によると、首を刺され、ヘリコプターで病院に搬送された。(2022年 ロイター/Dylan Martinez)

イスラム教預言者ムハンマドを題材にした小説「悪魔の詩」で知られる作家のサルマン・ラシュディ氏(75)が12日、米ニューヨーク州で開かれたイベント参加中に何者かに襲われた。警察や目撃者によると、首と腹部を刺され、ヘリコプターで病院に搬送された。

警察によると、12日夕時点で手術が続いているという。

ラシュディ氏はニューヨーク州西部にあるショトーカ・インスティチュートを訪問。目撃者によると、ラシュディ氏がイベントで出席者に紹介されていた際に、男が舞台に駆け寄りラシュディ氏を襲った。ラシュディ氏は襲われた後に床に倒れたという。

警察は襲撃した男を拘束。ニュージャージー州在住の24歳の男で、イベントのチケットを購入して会場に入っていた。

動機は不明。使用された凶器も分かっていない。

ショトーカ・インスティチュートの広報担当者はロイターの取材に対し「緊急事態に対応している」と表明。ラシュディ氏の代理人であるワイリー・エージェンシーからコメントは得られていない。

英国のジョンソン首相は「われわれが守るべき権利を行使している最中にラシュディ氏が刺されたことに驚愕している」と述べた。ラシュディ氏は英国籍。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、シリアでIS拠点に大規模空爆 米兵士殺害に報復

ワールド

エプスタイン文書公開、クリントン元大統領の写真など

ワールド

アングル:失言や違法捜査、米司法省でミス連鎖 トラ

ワールド

アングル:反攻強めるミャンマー国軍、徴兵制やドロー
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 4
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 5
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 6
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 7
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中