最新記事

感染第2波

スペイン、100以上のクラスター発生でコロナ再拡大 カタルーニャ州西部ではロックダウンも

2020年7月14日(火)11時57分

スペイン北東部カタルーニャ自治州のトラ首相は13日、新型コロナウイルス感染の再拡大を受け、同州西部リェイダ周辺の住民16万人に外出禁止令を発令すると表明した。リェイダで4日撮影(2020年 ロイター/NACHO DOCE)

スペイン北東部カタルーニャ自治州のトラ首相は13日、新型コロナウイルス感染の再拡大を受け、同州西部リェイダ周辺の住民16万人に外出禁止令を発令すると表明した。

裁判所は、地方当局が住民に自宅にとどまるよう命じることは行き過ぎとし、外出禁止令の発動を差し止める判断を下したが、トラ首相は「法的解決策を探り時間を失う余裕はない」とし、住民に外出禁止を命じる法令を承認するとした。

スペインでは6月に1日の新規感染者数が平均132人程度まで減少したものの、感染者の増加ペースは7月に入り加速。先週末には333人に達し、カタルーニャ州を中心に100以上の集団感染が発生している。

リェイダ周辺では4日から再び、不急の用事を除き同地域からの移動が禁止されていた。

また、9日からはカタルーニャ州全土の公共の場でのマスク着用が義務付けられた。

スペイン中央政府ではこれまでに、他人と1.5メートルのソーシャル・ディスタンス(社会的距離)が維持できない場合に屋内外でのマスク着用を義務化しているが、保健当局筋によると、国全体でマスク着用を常時義務付ける計画はないという。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・新型コロナの起源は7年前の中国雲南省の銅山か、武漢研究所が保管
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・抗体なくてもT細胞が新型コロナウイルス退治? 免疫システムで新研究
・韓国、水族館のイルカショーで虐待議論 「素人のお客」乗せてストレス死も?


20200721issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月21日号(7月14日発売)は「台湾の力量」特集。コロナ対策で世界を驚かせ、中国の圧力に孤軍奮闘。外交・ITで存在感を増す台湾の実力と展望は? PLUS デジタル担当大臣オードリー・タンの真価。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、今後5年間で財政政策を強化=新華社

ワールド

インド・カシミール地方の警察署で爆発、9人死亡・2

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 7
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中