韓国政府は4日、新型コロナウイルスの感染リスクを抑えるために実施している「社会的距離の確保」の強化期間を2週間延長すると発表した。1日当たりの新規感染者数を50人程度に抑えることを目指しており、取り組みの継続がなお必要と判断した。

アジアで中国に次ぐ感染規模となった韓国だが、新規の感染者は1日100人程度かそれ以下に抑えている。しかし、教会や病院、高齢者福祉施設などでは小規模な感染が発生しており、最近では海外からの入国者の感染例も増えている。

国民に社会的距離の確保を呼び掛ける政策は3月21日に導入。感染リスクの高い施設は閉鎖が要請され、宗教、スポーツ、娯楽を目的とした集まりは禁止された。強化期間は当初は15日間の予定で、4月6日に終了する計画になっていた。

朴凌厚(パクヌンフ)保健福祉相は、新型コロナに関する政府会合後に記者会見し「安心するのは早い」と警告。「我々の目標は、医療システムが対応可能な水準に感染者数を制御することだ。1日当たりの新規感染者が50人かそれを下回れば、医療システムに過度の圧力をかけることなく、治療が可能になる」などと述べた。

韓国疾病予防管理局(KCDC)は4日、新たに94人の感染者の確認を発表した。感染者の累計は1万0156人となった。死者数は3人増の177人。

[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・「アビガン」は世界を救う新型コロナウイルス治療薬となれるか
・NY州、新型コロナウイルスの1日死者が最多に 全米感染者は24万人
・台湾人だけが知る、志村けんが台湾に愛された深い理由


cover200407-02.jpg
2020年4月7日号(3月31日発売)は「コロナ危機後の世界経済」特集。パンデミックで激変する世界経済/識者7人が予想するパンデミック後の世界/「医療崩壊」欧州の教訓など。新型コロナウイルス関連記事を多数掲載。
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます