最新記事

2020米大統領選

トランプ、心は大阪サミットにあらず? 米民主党テレビ討論会を批判

2019年6月28日(金)16時22分

トランプ米大統領は、2日目となった米民主党のテレビ討論会で候補全員が不法移民への医療保険制度の適用を支持する姿勢を示したことを批判した。2019年 ロイター/Kevin Lamarque

トランプ米大統領は27日、2日目となった米民主党のテレビ討論会で候補全員が不法移民への医療保険制度の適用を支持する姿勢を示したことを批判した。

民主党はフロリダ州マイアミで26日から候補者による初のテレビ討論会を開催。27日の討論会にはジョー・バイデン前副大統領、カマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州)、インディアナ州サウスベンド市のピート・ブティジェッジ市長ら10人の候補が参加した。

大統領に選出された場合、不法移民への医療保険制度の適用を支持するかとの司会者の質問に10人全員が手を挙げ、支持する意向を示した。

20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で大阪を訪問中のトランプ大統領は、ツイッターに「民主党候補全員が数百万人の不法移民への無制限の医療保険に手を挙げた。まず米国民を保護してはどうか」と投稿した。トランプ氏は不法移民の取り締まりを看板政策に掲げている。

トランプ氏は外国訪問中でも、常にある程度米国内のイベントに注目する習慣がある。ドイツのメルケル首相との会談でも民主党の討論会に言及し、「昨夜、彼らは初の討論会を行った。ご覧になったかどうか分からないが、あまり関心を誘うものではなかった」と語った。

トランプ氏の選対チームは、2日間の日程で行われた民主党の討論会がトランプ氏続投への追い風になるとの見方を示した。

選対広報担当のケイリー・マケナニー氏は、声明で「キャストは変わったかもしれないが、2日目の台本は初日と驚くほど似ており、トランプ大統領再選キャンペーン向けの情報コマーシャルだった」と述べた。

[ニューヨーク/大阪 27日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 ISSUES 2026
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月30日/2026年1月6号(12月23日発売)は「ISSUES 2026」特集。トランプの黄昏/中国AIに限界/米なきアジア安全保障/核使用の現実味/米ドルの賞味期限/WHO’S NEXT…2026年の世界を読む恒例の人気特集です

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独経済団体、半数が26年の人員削減を予想 経済危機

ワールド

中国軍、台湾周辺で実弾射撃伴う演習開始 港湾など封

ビジネス

韓国クーパン、顧客情報大量流出で11.8億ドルの補

ワールド

尹前大統領の妻、金品見返りに国政介入 韓国特別検が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中