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コンゴで少年より重宝される少女兵

2018年7月11日(水)11時30分
エリカ・ホール(ワールド・ビジョンUK技術政策責任者)、サラ・ピックウィック(同シニア紛争アドバイザー)

戦闘員として勧誘されるだけではない。スパイや料理人、荷物持ちにされることもある。紛争地域では少女たちが性奴隷として使われることも多いが、カサイの場合は戦闘員として少年よりも重宝されるという。少女のほうが「規則」や儀式に忠実に従うと考えられているからだ。

国際NGOワールド・ビジョンは地域の協力者と共に、カサイで8カ所の子供向け保護施設を運営。精神的、社会的支援のほか、正規の学校教育に復帰できるよう教育にも重点を置く。

だがそれだけでは不十分だ。暴力の連鎖を断ち切り、子供を虐待から守るためには少年・少女兵を生む根本的原因に取り組み、元少年・少女兵たちの不名誉を取り除くことが欠かせない。人道危機は拡大する一方なのに、コンゴは国際社会から忘れ去られている。

暴力と恐怖を強いられる子供たちから、私たちは目をそらしてはいけない。

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[2018年7月10日号掲載]

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