しかし前述のインディペンデント紙は、今回の研究が発表されたわずかひと月前に、これと全く逆の研究結果が発表されていたと指摘している。

海馬における新しいニューロンの発生は子供の頃に急激に減り、成人では検知できないレベルにまで下がる、という研究結果を、カリフォルニア大学の研究者が今年3月にネイチャー誌に発表したのだ。

この研究を行ったショーン・ソレルズとメルセデス・パレーデの両博士はインディペンデントに対し、「もし成人の人間の海馬でニューロンが発生し続けるのなら、非常に珍しい現象だ」と話し、ボルドリーニ准教授の研究結果には同意しない姿勢を示した。しかし同紙によると一方で他の科学者らは、今回の研究で明らかになったことが将来的にアルツハイマーなど神経学的な疾患の新たな治療に役立つだろう、と期待していると伝えている。

ニューズウィーク日本版 米中の興亡
2026年5月26日号(5月19日発売)は「米中の興亡」特集。

首脳会談で合意した「建設的戦略安定関係」で優位に立つのは、アメリカか、中国か

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます