最新記事

ドイツ

シュルツ欧州議会議長、ドイツ政界復帰へ 次期首相狙う?

2016年11月25日(金)10時41分

 11月24日、欧州議会のシュルツ議長(ドイツ選出、写真)は議長任期3期目の続投は目指さず、ドイツの政界に復帰して来年9月の連邦議会(下院)選に出馬する意向を示した(2016年 ロイター/Yves Herman)

欧州議会のシュルツ議長(ドイツ選出)は24日、議長任期3期目の続投は目指さず、ドイツの政界に復帰して来年9月の連邦議会(下院)選に出馬する意向を示した。

シュルツ氏は記者会見で欧州議会議長の再選は目指さず、独連邦議会選に出馬する意向を表明。ただ、シュタインマイヤー外相の後任、さらに社会民主党(SPD)の候補としてメルケル首相の後任を目指すかについてはコメントしなかった。

メルケル政権内の保守派がシュタインマイヤー外相を次期大統領に推すことで合意したことを受け、シュルツ氏が独政界に復帰するのではないかとの観測が高まっていた。複数のSDP幹部は、シュルツ氏がシュタインマイヤー氏の後任として最適との見方を示している。

世論調査ではメルケル首相の4期目当選の公算は大きいとの見方が大勢となっており、SDPは出遅れている。ただ、SDPはメルケル氏の下で大連立に参加する可能性もある。

SDPが擁立する次期首相候補として他に名前が挙がっているのはSPD党首のガブリエル副首相。ただ今週の世論調査では、メルケル氏に対抗するにはシュルツ氏の方が有利になるとの見方が示されている。

SDP幹部によると、来年1月下旬までにシュルツ氏とガブリエル氏のいずれかを候補に擁立することを決定する見通し。

シュルツ氏は60歳。ドイツ西部のアーヘン出身で、1994年に欧州議会入り。2012年から欧州議会議長を務めている。



[ブリュッセル 24日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

イスラエル、ソマリランドを初の独立国家として正式承

ワールド

ベネズエラ、大統領選の抗議活動後に拘束の99人釈放

ワールド

ゼレンスキー氏、和平案巡り国民投票実施の用意 ロシ

ワールド

ゼレンスキー氏、トランプ氏と28日会談 領土など和
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 5
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    赤ちゃんの「足の動き」に違和感を覚えた母親、動画…
  • 8
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 9
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 10
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中