最新記事

2016米大統領選

トランプ「クリントンが勝利ならメール問題捜査が職務に停滞もたらす」

2016年11月1日(火)19時30分

10月31日、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は、米連邦捜査局による民主党大統領候補ヒラリー・クリントン氏の私用メール問題に関する捜査再開を受け、クリントン氏が選ばれた場合は捜査が長期にわたり職務に悪影響を与えることになると訴えた。写真はコロラド州で30日撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)

 米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は31日、米連邦捜査局(FBI)による民主党大統領候補ヒラリー・クリントン氏の私用メール問題に関する捜査再開を受け、クリントン氏が選ばれた場合は捜査が長期にわたり職務に悪影響を与えることになると訴えた。

 トランプ氏はミシガン州での集会で「捜査は何年間も続くだろう。恐らく裁判も始まる」と述べたうえで、「何の職務も遂行できなくなる。ミシガン州の雇用の喪失は続くだろう」と主張した。

 FBIは28日、クリントン氏が国務長官時代に私用メールを使用していた問題に絡み、新たに疑惑が浮上した電子メールについて捜査を再開すると明らかにした。

 クリントン氏は31日、捜査の対象となっているメールに問題はなく、FBIは訴追を見送った前回の捜査と同様の判断を今回も示すことになると述べた。オハイオ州の集会で同氏は、「危機一髪の状況では全くない」と強調した。

 捜査の対象となっているメールについては、クリントン氏の側近の別居中の夫の端末で見つかったということ以外、ほとんど情報が公表されていない。

 FBIのコミー長官は28日に議会で「新たに見つかったメールがどの程度の重要性を持つかは不明」と述べていた。

[グランドラピッズ(米ミシガン州)/ケント(米オハイオ州) 31日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

フランス、米を非難 ブルトン元欧州委員へのビザ発給

ワールド

米東部の高齢者施設で爆発、2人死亡・20人負傷 ガ

ワールド

英BP、カストロール株式65%を投資会社に売却へ 

ワールド

アングル:トランプ大統領がグリーンランドを欲しがる
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これまでで最も希望が持てる」
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 6
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中