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地域再生からADHD治療効果まで。スケボーの意外なプラス効果とは?

DIY With Skateboarding

2019年10月03日(木)18時30分
クリス・ロートン(英ノッティンガム・トレント大学専任講師)

イギリスの港町サウザンプトンのスケボー愛好者たちは、スケボー用のランプ(湾曲した構造物)を設計・製作する教育プログラムによって、受講生の数学力や幸福感が大きく改善したことを報告した。

フィンランド第3の都市タンペレでは、スケボー愛好者たちがマッチの廃工場をスケボーパークに改造。これを市が公共施設に指定したのを機に、若者と市の協力関係が拡大した。

愛好者たちの助言を受けて、市が新たなパーク用地を獲得し、その工事に失業した若者を雇うといった好循環も生まれた。公共スペースのアートプロジェクトも活性化し、タンペレ市は今、スケボーを重要な観光資源として売り出している。

英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンのイアイン・ボーデン教授(建築史)は、スケボー愛好者が都市空間を再生し、付加価値を与え、コミュニティーの共有財産という認識を生み出していることを高く評価する。

今後の課題は、専門家がこうした知識を共有して、スケボーが青少年の心身の健康を高め、若者を巻き込んだ街の再生を実現できると世界に伝えることだろう。東京五輪はその絶好の機会になるかもしれない。

【参考記事】渋谷の再開発「続々と超高層ビル誕生」の足元で起こる変化

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[2019年10月 8日号掲載]

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