最新記事
海外ドラマ

独学で学んだ英語を武器に世界に飛び込む、俳優・福士蒼汰の挑戦

A New Chapter Abroad

2023年6月16日(金)16時00分
大橋希(本誌記者)
福士蒼汰

<高校2年生のときから海外を視野に入れていたという福士が語る、海外ドラマ『THE HEAD』シーズン2への出演、そして成長と自信について>

南極の科学研究基地を舞台にしたHuluオリジナル『THE HEAD』シーズン1が世界で放送・配信されたのは2020年。科学者たちの惨殺事件の真相に迫るこの心理サバイバル・スリラーは、各国から参加したキャストの多彩な演技、先の見えない心理戦で評判を呼び、最終的に約90カ国・地域(当初の3倍)で配信された。

その人気を受け、6月17日からシーズン2の配信が始まる。サバイバル戦の幕開けを告げるのは、巨大貨物船を装う秘密研究基地で見つかった研究員の首無し死体。海上の閉ざされた空間でさらなる問題やアクシデントが発生し、過去の恐ろしい事件とのつながりが指摘されていく──。

シーズン1には日本人キャストとして山下智久が出演したが、今回は主要人物の1人であるユウトに福士蒼汰が扮することが話題になっている。

福士にとっては、ずっと望んでいた海外作品への出演だった。中学校で英語の先生に発音を褒められたことをきっかけに、彼が熱心に英語を勉強するようになったことはファンの間でよく知られている。

本人いわく、高校2年生で役者を始めたときから、海外での仕事は視野に入っていた。「昨年1月頃、英語力を含め自分の中で準備が整ってきたと感じていて。そんなときに今回のオファーをいただきました」

230620p60_FKS_01s.jpg

「撮影中は日本人であることに助けられた部分もあった」と福士は言う CARLOS ALVAREZ/GETTY IMAGES

日本の文化に助けられた

撮影はスペインで2カ月にわたって行われたが、舞台となる巨大な船に初めて入ったときはプレッシャーよりも、「ここでお芝居できる」という喜びが大きかったという。福士の姿を発見すると、医師マギー役のキャサリン・オドネリーは笑顔で駆け寄り、「あなたがユウト役の日本人よね!」と挨拶。「そんなふうに、みんなすごく温かく迎えてくれた」

ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:米レポ市場、年末の資金調達不安が後退 F

ワールド

米、台湾への武器売却承認 ハイマースなど過去最大の

ビジネス

今回会合での日銀利上げの可能性、高いと考えている=

ワールド

中国、「ベネズエラへの一方的圧力に反対」 外相が電
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 5
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中