最新記事
BOOKS

【やってみよう!】3分あれば、すぐできる!今日1日を充実させる「朝の視覚化」

2025年2月6日(木)11時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
モーニングルーティン

たった3分で今日1日が気持ちよく過ごせるとしたら/pixabay

<たった3分で今日1日のパフォーマンスが劇的に上がる。達成したい目標や「ToDo」があるならば、シーンごとに視覚化を取り入れよう>

英国の長者番付けでベッカム夫妻より上位になった韓国出身の起業家・ケリー・チェ氏は、チャンネル登録者数53万人のインフルエンサーとしても知られ、経済的にも、キャリアや人生も豊かに生きたいと願う多くの人をエンパワーしている。

チェ氏は、月ごとのような短期スパンにせよ、人生という長期スパンにせよ、何かしらの「目標の実現」のためには、ネガティブ思考を御す必要があると説く。実際、ネガティブ思考は油断するとすぐに立ち現れる。「どうせ自分なんて」「自分にできるわけがない」という気持ちを潜在的に持っていると、それをエクスキューズにして楽なほうに流れてしまうのが人間だ。

そうしたネガティブ思考に自分の道を阻まれないために有効なメソッドが「視覚化」である。多くの成功者たちが日常的にアファメーションや瞑想を取り入れているのも、彼らは「視覚化」達人だからである。

巷で人気の「引き寄せの法則」もある種の「視覚化」だ。しかし人生に取り入れるとなると非現実的に感じられる面もあるだろう。そこで、チェ氏は「視覚化」をより現実的な6つのパターンに発展させた。①青写真の視覚化、②映画監督の視覚化、③朝の視覚化、④緊張の視覚化、⑤ブラックホールの視覚化、⑥夜の視覚化、である。

それぞれの具体的な方法については、韓国で112刷のベストセラーになっているケリー氏の著書『富者の思考 お金が人を選んでいる』(小笠原藤子訳、CCCメディアハウス)に詳述されているが、最も簡単に、明日からさっそく実践できる「朝の視覚化」を紹介しよう。

◇ ◇ ◇

朝イチの視覚化で1日の過ごし方が整理される

〈朝の視覚化〉は眠りから覚め、目を開けるや否や行う視覚化だ。今日1日をもっとも理想的に過ごすための、最初の一歩と考えれば容易に理解できるだろう。

朝に目を開けたら今日がこれ以上ないくらい理想的に事が進んだ場合の自分の姿を想像する。〈映画の視覚化〉と似ているので、同じ方法で実践すればいい。

朝の視覚化の言葉

〈映画の視覚化〉は「人生そのものに関わる目標」を決めて実践する。しかし〈朝の視覚化〉は、「今日1日の目標(TO DO)」だけを視覚化すればいい。一つアドバイスがあるとしたら、寝る前にスマートフォンを手の届かないところに置くことだ。そうでないと、目を開けた途端、スマートフォンに手を伸ばす確率が高い。

朝の視覚化の核心は、大きな夢を叶える際に必要な要素を朝に受け入れ、ポジティブな潜在意識を発現させることにある。目標に向かうにあたり、いくつかの要素を根本的に断ち、人生を健全なエネルギーで満たすのだ。

ただし、あらゆる視覚化を一度行ったぐらいでは、効果が現れるものではない。必ず毎日、1日を始めながら実践してほしい。そうすれば、自分でも知らないうちに、蓄積された不純物をデトックスし、そこに新たなものを満たせるようになる。

〈朝の視覚化〉は、今日1日をあらかじめシミュレーションすることだ。今日すぐにすべきことの優先順位をつけるのに役立つ。そうすることで、今日1日を効率的に、成功へ導く力が出てくるはずだ。

◇ ◇ ◇

『お金が人を選んでいる』POP

『お金が人を選んでいる』POP


ケリー・チェ(Kelly Choi)

ヨーロッパ12ヵ国で寿司販売を中心としたアジア系食品フランチャイズチェーンを1200店舗展開する、グローバル企業「ケリーデリ(KellyDeli)」の創業者/会長(2021年当時)。全羅北道で生まれ、ソウルの縫製工場で働きながら夜間定時制高等学校を卒業。30代でパリでファッション事業を立ち上げるが、10億ウォン(約1 億円)の借金を抱える。これを機に、〈富者の思考〉と習慣を体得するため、1000人の成功者に学ぶ。2010年にケリー・デリを立ち上げ、2020年、「サンデー・タイムズ」が選ぶイギリスの資産家345位。

現在は、経営と〈富者の思考〉を伝えるために「ウェルシンキング・アカデミー」を設立。YouTubeやInstagram、講演活動を通じて啓発活動を続けている。著書に『パリでお弁当を売る女』(2021年、未邦訳)、『100日朝習慣の奇跡』(2023年、未邦訳)がある。。2022年には本書が大手ブックサイトYes24の「今年の本」に選出され、100刷突破記念刊行で表紙の装いを新たにした。

『お金が人を選んでいる』書影
『富者の思考 お金が人を選んでいる』
 ケリー・チェ[著]
 小笠原藤子[訳]
 CCCメディアハウス[刊]

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)


ニューズウィーク日本版 教養としてのBL入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月23日号(12月16日発売)は「教養としてのBL入門」特集。実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気の歴史と背景をひもとく/日米「男同士の愛」比較/権力と戦う中華BL/まずは入門10作品

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ハセット氏のFRB議長候補指名、トランプ氏周辺から

ビジネス

FRBミラン理事「物価は再び安定」、現行インフレは

ワールド

ゼレンスキー氏と米特使の会談、2日目終了 和平交渉

ビジネス

中国万科、償還延期拒否で18日に再び債権者会合 猶
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「なぜ便器に?」62歳の女性が真夜中のトイレで見つ…
  • 6
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 7
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 8
    世界の武器ビジネスが過去最高に、日本は増・中国減─…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 1
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 2
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 5
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 6
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中