<9月にCEOを退任する予定のジェフ・ベゾスが株主に宛てた手紙には「地球上で最高の雇用主になる」と記されているが、労働者たちの現実は厳しい>

9月末までに退任するアマゾンのジェフ・ベゾスCEOが、株主に宛てた「最後の手紙」が話題になっている。

アマゾンの倉庫労働者の間では、過酷な労働環境に対する不満がたびたび噴出していた。ところが、4月初旬にアラバマ州の物流施設で労働組合を結成するための従業員投票が否決に終わり、経営陣に対してだけでなく、従業員間でも不信感が高まっていた。

ベゾスは、「私たちは常に、地球上で最も顧客中心の会社でありたいと願っていた」「だからここまで大きくなれた」としている。その上で、「私たちは地球上で最高の雇用主となり、地球上で最も安全な仕事場になる」と、新たな決意を表明した。

具体的な対策も示している。アマゾンにおける労災の多くは、倉庫で反復的な作業をする従業員の関節炎であるとし、ローテーションを組むなどして防止に努めるという。

株主への手紙は、「重要な仕事を後任に先送りした」報告とも読めなくもない。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 創刊40周年 世界に映った日本の姿
2026年10月13日号(10月6日発売)は「創刊40周年 世界に映った日本の姿」特集。

復刻版の創刊号特集で読む日本の「これまで」と「これから」

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます