韓国特別検察、尹前大統領を追起訴 特別戒厳発動へ北朝鮮挑発画策と指摘

写真は７月、ソウルの裁判所に到着した尹前大統領。REUTERS/Kim Hong-Ji

Heejin Kim　Ju-min Park

［ソウル　１０日　ロイター］ - 韓国の尹錫烈前大統領による昨年１２月の非常戒厳発動を巡り、特別検察は１０日、尹氏を権力乱用と敵国ほう助の罪で追起訴した。尹氏が、金龍顕前国防相らと共に、国内の緊張を高めて特別戒厳を発動できる状況を作り出そうとしていたと指摘した。

特別検察チームの報道官は、尹氏が特別戒厳を宣言するために、北朝鮮との軍事衝突を誘発しようとしたと指摘。軍関係者の携帯電話から「ドローン（無人機）」や「局部攻撃」といった、北朝鮮に対する挑発を示唆する用語が見つかったと述べた。メモの内容として、尹氏、金氏ら３人が北朝鮮の攻撃を誘発する計画を立てていたと指摘した。

昨年１０月、北朝鮮は、韓国が平壌上空に反北朝鮮ビラを撒くために無人機を飛ばしたと主張。韓国軍は当時、無人機展開についてコメントを控えていた。