アンデス氷河から30日の船旅、先住民グループがCOP30で発言権主張
2025年11月9日、ブラジルで開催された国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)に先立ち、ラテンアメリカ各地の先住民代表を乗せた船団がベレンに到着した。REUTERS/Adriano Machado
Karen Toro Alexander Villegas Valerie Volcovici
[ベレン(ブラジル) 9日 ロイター] - 国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の開幕を翌日に控えた9日、数十人の先住民族指導者らを乗せたボートがアンデス山脈の氷河から30日をかけてCOP30開催地のブラジル北部、アマゾン地域の熱帯都市ベレンに到着した。
先住民らの主な目的は、気候変動に拍車がかかり、鉱業、石油掘削、伐採などの産業が森林に深く入り込む中で、自らの領土の管理について発言権の拡大を求めることだ。
グアテマラ、キチェ族のルシア・イクシウ氏は、アマゾン川を航行中の船上でロイターに対し、「資金や融資の保証にとどまらない目的を達成したい。先住民の領土がこれ以上、犠牲にされないという合意を求めたい。それが夢であり目標だが、多くの利害が絡んでいることも理解している」と語った。
アース・インサイトとグローバル・アライアンス・オブ・テリトリアル・コミュニティーズが先週発表した報告によると、アマゾン熱帯雨林のうち先住民や地域コミュニティ住民が居住する約3分の1の地域は、その17%が石油・ガスの掘削、鉱業、伐採の利権による侵食に直面している。
またグローバル・ウィットネスによれば、アマゾン熱帯雨林のある国々とコンゴ、インドネシア、メキシコ、中米の国々では、2012年から24年の間に1690人以上の環境保護活動家が殺害されたか、もしくは行方不明になった。
「全てがお金中心に回る必要はない。母なる地球はビジネスではない。先住民が1万2000年以上にわたって実践してきた、生物多様性や地球上の命と関わる別の方法がある」とイクシウ氏は話す。
イクシウ氏によると、アンデスのアマゾン源流を旅の出発点に選んだのは、気候変動と資源採掘によって山岳氷河に及んでいる危機を強調するためだ。
世界最長のアンデス山脈は、世界の熱帯氷河の99%以上を擁する。アマゾン川の水の約半分はアンデスから流入しているが、2025年の国連報告によると1980年代以降、氷河の30―50%が消失した。
先住民指導者グループはアマゾン川流域の様々なコミュニティが直面する課題を強調するため、ペルー、コロンビア、ブラジルに立ち寄った。エクアドルのコカでは化石燃料の「葬儀」を行い、ブラジルのマナウスでは短編映画の上映や地域向けのワークショップを開催した。政治討論会も重ね、川のゴミや汚染も観察した。
船を乗り換えながら旅を続けたグループは、最終的に「ヤク・ママ(水の母)」と名付けた三階建ての木造船でベレンに到着した。
イクシウ氏は30日間の旅を共にした先住民の若者らに希望を感じたという。
「自分たちの領土を守るための覚悟を彼らから感じた。これはアマゾンのCOPだ。。私たちはここにいて、当然の場所を要求し、そこを占めているからだ」
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