北朝鮮が複数の短距離弾道ミサイル、内陸部の東岸付近に落下か
海上保安庁は18日朝、防衛省の情報として、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表した。写真は北朝鮮の国旗。北京で2010年5月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)
Ami Miyazaki Shiho Tanaka
[東京/ソウル 18日 ロイター] - 日韓の防衛当局は18日朝、北朝鮮が短距離弾道ミサイルを複数発射したと発表した。日本の防衛省は、北朝鮮内陸部の東岸付近に落下したと推定している。
防衛省によると、北朝鮮は午前6時53分ごろと7時23分ごろに内陸部から弾道ミサイルを発射。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)への飛来は確認しなかった。
木原稔防衛相は記者団に対し、現時点で被害状況は確認されていないとした上で、外交ルートを通じて北朝鮮に抗議したことを明らかにした。
韓国軍合同参謀本部はミサイルが午前6時50分ごろ、平安南道价川付近から北東方向へ発射され、飛距離は約400キロだったたとしている。ミサイルの数や落下した場所には言及しなかった。
「北朝鮮のミサイル発射は朝鮮半島の平和と安定を深刻に脅かす明白な挑発」として「強く抗議する」との声明を出した。さらなる挑発には圧倒的な対応に出ると表明した。
米インド太平洋軍はミサイル発射を認識しているとXに投稿し、日韓と緊密に協議しているとした。
北朝鮮が弾道ミサイルやその可能性があるものを発射するのは、今月12日以来。北朝鮮はその翌日、新型600ミリ多連装ロケット砲を試射したと発表した。
これについて韓国軍合同参謀本部は、ロシアに供給するミサイルを試した可能性があるとの見方を示している。