ニュース速報
ワールド

ロシア選管、反体制元ジャーナリストの大統領選立候補認めず

2023年12月25日(月)09時32分

12月23日、ロシア中央選挙管理委員会は、来年3月の大統領選に立候補を届け出ていた反体制派の元テレビジャーナリスト、エカテリーナ・ドゥンツォワ氏(写真)について、提出書類に「多数の違反」があるとして立候補を認めないことを決めた。写真はモスクワで20日撮影(2023年 ロイター/Maxim Shemetov)

Mark Trevelyan

[ロンドン 23日 ロイター] - ロシア中央選挙管理委員会は23日、来年3月の大統領選に立候補を届け出ていた反体制派の元テレビジャーナリスト、エカテリーナ・ドゥンツォワ氏(40)について、提出書類に「多数の違反」があるとして立候補を認めないことを決めた。

決定は全会一致。選管のパムフィロワ委員長は決定後ドゥンツォワ氏に「あなたはまだ若く、未来は洋々としている。いかなるマイナスもプラスに転じることができる」と述べ、理解を求めた。

一方、ドゥンツォワ氏は通信アプリのテレグラムに「今回の政治的な決定は、われわれが自分たちの代表を擁し、当局の攻撃的論調とは異なる見解を表明する機会を奪うものだ」と投稿。選管の決定の撤回を求めて最高裁に提訴する考えを示した。

選管の今回の決定で、野党としての立場が明確な人物が3月の大統領選に立候補するのは認められないことが明らかになった。

ロシア大統領府は、プーチン氏は支持率が80%近くあり、社会の幅広い層から心からの支持を得ているため選挙で勝利するとしている。

また大統領選を巡ってロシアのメディアは、中道右派「市民イニシアチブ」が23日の党大会でプーチン氏に批判的なボリス・ナデジディン氏の擁立を決めたと報じた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:闇に隠れるパイロットの精神疾患、操縦免許剥奪

ビジネス

ソフトバンクG、米デジタルインフラ投資企業「デジタ

ビジネス

ネットフリックスのワーナー買収、ハリウッドの労組が

ワールド

米、B型肝炎ワクチンの出生時接種推奨を撤回 ケネデ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 6
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パート…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中