ニュース速報
ワールド

バグダッドの米大使館に迫撃砲7発、死傷者なし

2023年12月09日(土)07時35分

米軍当局者によると、イラクの首都バグダッドにある米大使館の敷地内に8日未明、約7発の迫撃砲弾が着弾した。着弾しなかったもののさらに多くの砲弾が発射された可能性もあるという。写真は2020年1月、イラクに駐留する米軍(2023年 ロイター/John Davison)

Phil Stewart Idrees Ali Timour Azhari

[ワシントン/バグダッド 8日 ロイター] - 米軍当局者によると、イラクの首都バグダッドにある米大使館の敷地内に8日未明、約7発の迫撃砲弾が着弾した。着弾しなかったもののさらに多くの砲弾が発射された可能性もあるという。

高官によると、被害は非常に軽微で負傷者はいなかった。

米大使館が攻撃されたのは約1年ぶり。10月中旬以降、米軍が駐留する軍事基地が頻繁に攻撃を受ける中、今回は標的の範囲が広がったとみられる。

現時点で犯行声明は出ていない。ただ、米軍は過去に「イラクのイスラム抵抗運動」の名の下で活動するイランの武装勢力による攻撃を受けている。

この日は、イラクとシリアの米軍が少なくとも5回、ロケット弾とドローン(小型無人機)による攻撃を受けた。

米国大使館の報道官はイラク政府に対し、外交官や軍の要員、施設を守るために全力を尽くすよう求めた。米国務省はイラクの治安部隊に対し直ちに捜査を実施するよう要請した。

防衛当局によると、イラクとシリアの米軍は10月17日以降、少なくとも84回の攻撃を受けている。

イスラエル北隣のレバノンに拠点を置く親イラン組織ヒズボラ幹部のアリ・ダムーシュ氏はこの日、中東全域で見られているイラン系の集団による攻撃は、イスラエルにパレスチナ自治区ガザへの攻撃を停止させることを目的としていると述べた。ただ、この日の攻撃については特に言及しなかった。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英中銀が金利据え置き、量的引き締めペース縮小 長期

ワールド

ガザ全域で通信遮断、イスラエル軍の地上作戦拡大の兆

ワールド

トランプ氏、プーチン氏に「失望」 英首相とウクライ

ワールド

インフレ対応で経済成長を意図的に抑制、景気後退は遠
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 8
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 10
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中