ニュース速報

ワールド

トルコ大統領、中銀総裁に米ファースト銀元CEOを検討=高官

2023年06月06日(火)09時32分

 6月5日、トルコのエルドアン大統領が中央銀行総裁に米銀ファースト・リパブリック・バンク元共同最高経営責任者(CEO)のハフィゼ・ガイ・エルカン氏の起用を検討していることが、複数の高官の話で分かった。トルコ・アンカラで3日撮影(2023年 ロイター/Umit Bektas)

[アンカラ 5日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領が中央銀行総裁に米銀ファースト・リパブリック・バンク元共同最高経営責任者(CEO)のハフィゼ・ガイ・エルカン氏の起用を検討していることが、複数の高官の話で分かった。

高官によると、同氏は5日にシムシェキ新財務相と面会した。エルドアン大統領とも近く面会する見通しという。

エルドアン政権は物価高騰に対処するため、よりオーソドックスな経済政策への回帰を示唆している。

別の関係者によると、エルカン氏は「数人の候補」の1人。現職のカブジュオール総裁は2021年以降、インフレ高騰にもかかわらず金利を引き下げるエルドアン氏の型破りな政策を進めてきた。

エルカン氏はファースト銀の共同CEOのほか、ゴールドマン・サックスのマネジング・ディレクターも務めた。米プリンストン大学で金融工学の博士号を取得し、ウォール街や米企業の役員などを務めてきたが、正式な金融政策の経験はない。

同氏のコメントは得られていない。トルコ大統領府と財務省はコメントを控えた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ワールド

日中韓が外務省高官協議、首脳会談再開へ調整など狙い

ビジネス

焦点:原油価格、100ドル超えて持続的上昇する可能

ワールド

地球温暖化、豪農作物と経済に悪影響の恐れ 財務相が

ビジネス

中国地方特別債発行、8月は6007億元に急増

MAGAZINE

特集:日本化する中国経済

特集:日本化する中国経済

2023年10月 3日号(9/26発売)

バブル崩壊危機/デフレ/通貨安/若者の超氷河期......。失速する中国経済は日本経済と同じ道をたどるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    中央アジアでうごめく「ロシア後」の地政学

  • 2

    これぞ「王室離脱」の結果...米NYで大歓迎された英ウィリアム皇太子、弟夫婦が受けた扱いとの違いは歴然

  • 3

    「ケイト効果」は年間1480億円以上...キャサリン妃の「記憶に残る」7着のドレス

  • 4

    西日本最大級のグルメイベント「全肉祭」 徳島県徳…

  • 5

    横暴中国、バリアーを張って南シナ海のフィリピン漁…

  • 6

    「クレイジーな誇張」「全然ちがう」...ヘンリーとメ…

  • 7

    「中流階級」が50%以下になったアメリカ...縮小する…

  • 8

    中国高官がまた1人忽然と消えた...中国共産党内で何…

  • 9

    広範囲の敵を一瞬で...映像が捉えたウクライナ軍「ク…

  • 10

    マイクロプラスチック摂取の悪影響、マウス実験で脳…

  • 1

    マイクロプラスチック摂取の悪影響、マウス実験で脳への蓄積と「異常行動」が観察される

  • 2

    常識破りのイーロン・マスク、テスラ「ギガキャスト」に「砂」活用し他社引き離す

  • 3

    最新兵器が飛び交う現代の戦場でも「恐怖」は健在...「スナイパー」がロシア兵を撃ち倒す瞬間とされる動画

  • 4

    これぞ「王室離脱」の結果...米NYで大歓迎された英ウ…

  • 5

    「ケイト効果」は年間1480億円以上...キャサリン妃の…

  • 6

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 7

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 8

    J.クルーのサイトをダウンさせた...「メーガン妃ファ…

  • 9

    ロシアに裏切られたもう一つの旧ソ連国アルメニア、…

  • 10

    「クレイジーな誇張」「全然ちがう」...ヘンリーとメ…

  • 1

    イーロン・マスクからスターリンクを買収することに決めました(パックン)

  • 2

    墜落したプリゴジンの航空機に搭乗...「客室乗務員」が、家族に送っていた「最後」のメールと写真

  • 3

    <動画>ウクライナのために戦うアメリカ人志願兵部隊がロシア軍の塹壕に突入

  • 4

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 5

    コンプライアンス専門家が読み解く、ジャニーズ事務…

  • 6

    「児童ポルノだ」「未成年なのに」 韓国の大人気女性…

  • 7

    サッカー女子W杯で大健闘のイングランドと、目に余る…

  • 8

    「これが現代の戦争だ」 数千ドルのドローンが、ロシ…

  • 9

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 10

    ロシア戦闘機との銃撃戦の末、黒海の戦略的な一部を…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中