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英国防相「魔法のつえない」、ウクライナへの戦闘機供与巡り

2023年02月03日(金)09時36分

ウォレス英国防相は2日、ウクライナに戦闘機を供与する可能性に関する質問に対し、「この恐ろしい紛争において魔法のつえはない」という認識を示した。代表撮影(2023年 ロイター)

[ポーツマス(英国)2日 ロイター] - ウォレス英国防相は2日、ウクライナに戦闘機を供与する可能性に関する質問に対し、「この恐ろしい紛争において魔法のつえはない」という認識を示した。

ウォレス氏は戦闘機供与の可能性を否定はしなかったものの、「ウクライナに必要なのはロシア軍を後退させるために地上で軍隊を編成する能力」とし、戦闘機は現時点でウクライナが必要としているものではないと指摘。さらに、ウクライナ軍の操縦訓練に時間がかかるなど、考慮すべき現実的な問題があると述べた。

スナク英首相の報道官によると、英国の戦闘機の操縦訓練は最短でも35カ月を要するという。

西側諸国は先月、ウクライナに戦車を供与する方針を表明しており、現在はウクライナが要請する戦闘機の供与を英米などが検討するかどうかが注目されている。

米国は戦闘機供与の可能性を否定している。

スナク首相は2日夜に放映されたトークTVのインタビューで、英国はウクライナが必要とする支援について「常に話し合っている」と述べた。

「われわれの願いと目標はウクライナがこの戦争に勝利することだ」とし、「装備だけでなく、それに付随する能力や訓練、そして同盟国との計画によって勝利を確実にできる」と述べた。

ロイター
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