ニュース速報

ワールド

英、ロシアのハッカー集団「コールドリバー」の攻撃に警鐘

2023年01月27日(金)01時42分

英国の国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)は26日、ロシアを拠点するハッカー集団「コールドリバー」が政府や政治、学術、防衛、ジャーナリズムなど多様な分野を標的とした広範かつ継続的なサイバー攻撃の背後にいると警告した。2017年5月撮影(2023年 ロイター/Kacper Pempel)

[ロンドン 26日 ロイター] - 英国の国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)は26日、ロシアを拠点するハッカー集団「コールドリバー」が政府や政治、学術、防衛、ジャーナリズムなど多様な分野を標的とした広範かつ継続的なサイバー攻撃の背後にいると警告した。

NCSCによると、コールドリバーは偽の電子メールやソーシャルメディアのプロフィールを使用して標的の知人などになりすまし、悪意のあるリンクをクリックさせてログイン認証情報を盗み出す手口を使うという。

ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は「われわれは認識していない」とコメントした。

ロイターは今月初め、コールドリバーが昨年夏に米国の3つの原子力研究機関を標的にサイバー攻撃を仕掛けたと報じていた。コールドリバーは「カリスト(Callisto)」や「シーボーギウム(Seaborgium)」とも呼ばれるという。

サイバーセキュリティー研究者や西側諸国の政府当局者はロイターに対し、ロシアのウクライナ侵攻以降、コールドリバーはウクライナの同盟国へのサイバー攻撃をエスカレートさせていると明らかにしている。

またNCSCによると、「チャーミングキトゥン(Charming Kitten)」と呼ばれるイランを拠点とする別のグループも同様の手口の攻撃を展開している。イランの国連代表部は代表部は、イラン政府は同グループについて認識していないと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

和平計画、ウクライナと欧州が関与すべきとEU外相

ビジネス

ECB利下げ、大幅な見通しの変化必要=アイルランド

ワールド

台湾輸出受注、10カ月連続増 年間で7000億ドル

ワールド

中国、日本が「間違った」道を進み続けるなら必要な措
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 7
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 8
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 9
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 10
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 8
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中