ニュース速報

ワールド

ユーロ圏総合PMI、9月速報は48.2に低下 景気後退入り濃厚

2022年09月23日(金)22時54分

[ロンドン 23日 ロイター] - S&Pグローバルが23日発表した9月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は48.2で前月の48.9から低下、好不況の節目の50を3カ月連続で下回った。ロイターがまとめた予想とは一致した。

製造業がエネルギー価格の上昇、サービス業は生活費の上昇を受けた消費手控えで打撃を受け、ユーロ圏はリセッション(景気後退)入りする可能性が高まった。

チーフ・エコノミストのクリス・ウィリアムソン氏は「企業の景況感の悪化や、エネルギーコストの高騰による物価上昇圧力の高まりを受け、ユーロ圏の景気後退入りが視野に入ってきた」と述べた。

「サプライチェーンの制約が緩和する兆しもあるが、懸念は明らかにサプライチェーンからエネルギー価格と生活費の上昇に移った。エネルギー価格と生活費の上昇は需要を冷やすだけでなく、製造業の生産とサービス業の活動を制限する事例も出ている」と指摘した。

INGのバート・コリジン氏は「3カ月連続の悪化は、事業活動が四半期を通じて縮小していたことを示唆する。すでにリセッションが始まった可能性があるという当社の見方を確認するものだ」と述べた。

ドイツの総合PMIは45.9と20年5月以来の低水準。エネルギーコスト上昇が打撃となり新規事業が減少した。

一方、フランスの総合PMIは51.2で、市場予想に反して前月から上昇した。

キャピタル・エコノミクスのジャック・アレン・レイノルズ氏は「ドイツの国内総生産(GDP)が第3・四半期に減少する一方でフランスが小幅増加する可能性がある。エネルギー価格高騰がエネルギー集約産業や家計を圧迫することから、今後数四半期はドイツが特に厳しい状況になるという当社の見方と一致する」と述べた。

総需要は、新型コロナウイルス感染第2波に見舞われた2020年11月以来の低水準に落ち込んだ。新規事業指数は46.9から46.0に低下した。

サービス部門PMIは49.8から48.9に低下。2カ月連続で50を下回り21年2月以来の低水準となった。ロイターがまとめた予想は49.0だった。

物価が再び上昇し、需要が減少する中、今後12カ月の楽観的見方が後退。事業の見通し指数は56.6から53.8に低下し20年5月以来の低水準となった。

製造業PMIは49.6から48.5に低下し20年6月以来の低水準。ロイターがまとめた予想の48.7を下回った。

生産指数は46.5から46.2に低下した。

価格指数は、投入価格、産出価格ともに下落傾向から反転。投入価格指数は71.7から76.4に上昇し3カ月ぶりの高水準となった。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ライブ・ネーション、独占禁止訴訟で和解報道 チケッ

ワールド

ヒズボラ、レバノン東部でイスラエル空挺作戦に応戦と

ビジネス

株安で押し目狙い、アジアの個人投資家 エネルギーシ

ビジネス

英国債と英ポンドが急落、年内利上げを織り込み直す
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 2
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗雲...専門家「イランの反撃はこれから」「報道と実態にズレ」
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 5
    大江千里が語るコロナ後のニューヨーク、生と死がリ…
  • 6
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 7
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 8
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 9
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 10
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 5
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中