ニュース速報

ワールド

武漢からのウイルス流出説に説得力、米が20年に報告書=WSJ

2021年06月08日(火)13時47分

6月7日、米政府の研究機関が新型コロナウイルスの起源について、中国・武漢にある研究所から流出したとの仮説は説得力があり、さらに調査をすべきとする報告書をまとめていたと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが関係筋の話として報じた。写真は2月、WHO調査団が訪問中の武漢の研究所で撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)

[7日 ロイター] - 米政府の研究機関は、新型コロナウイルスの起源に関する報告書で、ウイルスが中国・武漢にある研究所から流出したとの仮説は説得力があり、さらなる調査をすべきだと結論付けていた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が7日、機密扱いとなっている同報告書の内容に詳しい関係者の話として報じた。

報告書はカリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所が2020年5月に作成。トランプ前大統領の退任数カ月前、国務省が新型コロナの起源に関する調査を実施した際に参考にしていたという。

WSJによると、同研究所は、新型コロナウイルス感染症を引き起こす「SARS-COV-2」ウイルスのゲノム解析を行い報告書を作成した。同研究所はWSJの報道について、コメントの要請に応じていない。

バイデン大統領は先月、コロナウイルスの起源について報告書を提出するよう情報機関に指示したと明らかにした。バイデン氏は、情報機関がウイルスの起源について、研究所からの流出、もしくは、感染した動物と人間の接触という2つのシナリオを主に調べていると述べている。

トランプ前政権時代に回覧され、依然機密扱いとなっている米情報機関の報告書によると、中国が新型コロナウイルスの感染拡大を公表する数カ月前の2019年11月、武漢ウイルス研究所の3人の研究員が病院での治療が必要になるほどの体調不良を訴えていた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏やエジプトなどの仲介国、ガザ停戦に関する

ワールド

トランプ氏、ゼレンスキー氏と17日会談 トマホーク

ワールド

トランプ氏、ガザ停戦でエジプトの役割を称賛 和平実

ワールド

トランプ氏、イランと取引に応じる用意 「テロ放棄が
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 3
    車道を一人「さまよう男児」、発見した運転手の「勇敢な行動」の一部始終...「ヒーロー」とネット称賛
  • 4
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 7
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 8
    1歳の息子の様子が「何かおかしい...」 母親が動画を…
  • 9
    ウィリアムとキャサリン、結婚前の「最高すぎる関係…
  • 10
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル賞の部門はどれ?
  • 4
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中