ニュース速報

ワールド

原油先物は約1%上昇、米最大の石油パイプライン停止で

2021年05月10日(月)16時56分

 5月10日、アジア時間の原油先物は1%超上昇した。米パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインがサイバー攻撃を受け操業を全面的に停止したことで、石油インフラの脆弱性が浮き彫りになった。テキサス州で2019年撮影(2021年 ロイター/Angus Mordant)

[東京 10日 ロイター] - アジア時間の原油先物は約1%上昇した。米パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインがサイバー攻撃を受け、操業を全面的に停止した問題を受け、石油インフラの脆弱性が浮き彫りになった。

0645GMT(日本時間午後3時45分)現在、北海ブレント先物は0.57ドル(0.8%)高の1バレル=68.85ドル。米WTI原油先物は0.51ドル(0.8%)高の65.41ドル。

先週はそれぞれ1.5%、2%以上値上がりしていた。

コロニアルのパイプラインはガソリンなどの燃料を1日250万バレル輸送し、米東海岸の燃料供給の半分近くを占めている。

ホワイトハウスは、復旧を支援するため会社側と緊密に連携していると明らかにした。

コロニアルは9日、主要なパイプラインは依然停止しているものの、石油ターミナルと輸送拠点を結ぶ小規模ラインの一部を再稼働したと発表した。全面復旧のめどは明らかにしなかった。

同社のパイプラインを米国の「インフラの頸部」と呼ぶアナリストもおり、操業停止が長引けば夏場のドライブシーズンを前にガソリン価格が急騰し、米消費者や経済に痛手となる可能性がある。

米ガソリン価格は約2%高。ヒーティングオイルも1%超上昇している。

エナジー・アスペクツのアナリストは「パイプラインは数日で復旧すると予想している。このため、ルイジアナ州やテキサス州東部の製油所への影響は限られるだろう」とし、国内の燃料在庫の水準に「不安はない」と述べた。

ゴールドマン・サックスは、石油需要が年内に新型コロナウイルス流行前の水準に戻ると予想。向こう半年の北海ブレント価格を1バレル=80ドル、WTIを77ドルと予想した。

同社のアナリストはリポートで「国際石油市場の供給不足は、現在の日量100万バレル前後から大幅に拡大するだろう」とし「石油需要が年内に日量1億バレルに達するとの予想を変えていない」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、米イラン交渉再開巡り期待感

ワールド

世界経済、中東の戦闘が短期終結なら回復可能=IMF

ワールド

イラン停戦交渉再開の可能性「非常に高い」=国連事務

ワールド

ホルムズ海峡、過去24時間で20隻超の船舶通過=報
MAGAZINE
特集:台湾有事の新シナリオ
特集:台湾有事の新シナリオ
2026年4月21日号(4/14発売)

地域紛争の「大前提」を変えた米・イラン戦争が台湾侵攻の展開に及ぼす影響をシミュレーション

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍の海上封鎖に中国が抗議、中国タンカーとの衝突リスク高まる
  • 2
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 3
    高さ330メートルの絶景と恐怖 「世界一高い屋外エレベーター」とは
  • 4
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ…
  • 5
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 6
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相…
  • 8
    トランプを批判する「アメリカ出身のローマ教皇」レ…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 5
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 6
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 7
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 8
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 9
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 10
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中