ニュース速報

ワールド

バイデン氏、再生可能エネルギー推進へ連携訴え 気候サミット閉幕

2021年04月24日(土)02時31分

4月23日、バイデン米政権が主催し、世界40カ国・地域の首脳が参加するオンラインでの「気候変動サミット」が2日目を迎えた。技術革新や雇用創出がテーマとした会合で意見交換が行われ、閉幕する。写真は同日、ホワイトハウスで同サミットに参加するバイデン大統領(2021年 ロイター/Tom Brenner)

[ワシントン 23日 ロイター] - バイデン米政権が主催し、世界40カ国・地域の首脳が参加したオンラインでの「気候変動サミット」は23日、技術革新や雇用創出をテーマとした会合で意見交換が行われ、2日間の日程を終えて閉幕した。

バイデン米大統領は演説で「各国がよりクリーンな経済への投資で協力すれば、国民は恩恵を享受する」と述べ、再生可能エネルギー(クリーンエネルギー)への移行に向け、連携を呼び掛けた。

バイデン氏はサミット初日の22日、米国が2030年までに温室効果ガスの実質排出量を05年比で50─52%削減するという新目標を発表。他の主要排出国の取り組み強化を促し、国際的な取り組みにおける指導力回復を目指し、排出削減に向けた野心的な目標を打ち出した。

バイデン大統領は「われわれが明示したコミットメントを実現しなければならない」と強調した。

また、ロシアのプーチン大統領が二酸化炭素(CO2)除去で各国に連携を呼び掛けたことは心強いとし、米国がロシアを含む世界各国と技術面で協力していくことを期待しているとした。

グランホルム米エネルギー長官は演説で、クリーンテクノロジーを「われわれの世代のホームラン」と述べ、エネルギー省が炭素回収・貯留やエネルギー貯留、産業用燃料などの「次世代技術の飛躍的進歩」に向けた新目標を示すと表明した。

さらに、米国がカナダやノルウェー、カタール、サウジアラビアと連携し、排出量の実質ゼロ実現に向けた長期戦略の策定を目指す計画を明らかにした。

米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は「クリーン経済への移行に向け、世界全体のコミュニティーに良質な雇用創出を支援する新たな産業や企業の構築が可能だ」と述べた。ゲイツ氏はこれまでにハイテク発電・蓄電の開発に約20億ドルを投じている。

*情報を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マレーシア、対米関税交渉で「レッドライン」は越えず

ビジネス

工作機械受注、6月は0.5%減、9カ月ぶりマイナス

ビジネス

米製薬メルク、英ベローナ買収で合意間近 100億ド

ビジネス

スターバックス中国事業に最大100億ドルの買収提案
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 4
    「ヒラリーに似すぎ」なトランプ像...ディズニー・ワ…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 7
    自由都市・香港から抗議の声が消えた...入港した中国…
  • 8
    人種から体型、言語まで...実は『ハリー・ポッター』…
  • 9
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 10
    「けしからん」の応酬が参政党躍進の主因に? 既成…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 5
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 6
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 7
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 8
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、…
  • 9
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 10
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 7
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中